貿易と経済成長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 07:52 UTC 版)
ネパールの商品貿易収支は、カーペットや衣類産業の成長で2000年以降やや改善している。 2000~01年度は、輸入(4.5%)に対し、輸出(14%)に増加し、前年度比の貿易赤字を4%削減できた。 ネパールの1999年~2000年度の貿易赤字は7.49億ドル。 東西と南にインドに囲まれるネパールのメインな貿易パートナーはインドである。インドとの貿易は、二国間の1996年二国間貿易の条約の締結以来、急速に上昇し、現在はすべての輸出の43%を占めている。 中国はネパールへの第2位の輸出国であるが、インドとは違って、ネパールの商品の輸入は殆どしていない。 中国はこのように第二の経済大国で在りながらも、ネパールの通貨の安定と金融のバランスに負担をかけている状況である。 ネパールは1998年6月に世界貿易機関 (WTO) への対外貿易体制に貿易覚書を提出、2000年5月の加盟について直接交渉を開始した。ネパールは南アジア地域協力協会 (SAARC) - SAFTAの会員国である。 ネパールの経済成長は、インドの経済成長にも影響を与える南アジアの毎年のモンスーン雨に左右される。モンスーンの欠如は、経済成長に大きな影響を与える。 ネパールの1996年から1999年までの経済成長 (GDP) 率は、平均の4%未満に止まった。GDPは1999年に回復し、6%に上昇したが、2001年に5.5%とGDPは若干落ちた。 支援 観光事業からの収益、強力な輸出実績、および外部の援助によって、全体の収支の状況を改善し、外貨準備の増加に貢献している。 ネパールは、英国、米国、日本、ドイツ、そしてスカンジナビア諸国及びインドから対外援助を受け、これを経済の持続性に繋げている。また、世界銀行、アジア開発銀行、及び国連開発計画などの国際機関からの援助も受けている。
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