貞子3D・貞子3D2の貞子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 17:23 UTC 版)
「山村貞子」の記事における「貞子3D・貞子3D2の貞子」の解説
以前の『リング』シリーズ同様怪物として描写されるが、『貞子3D』は『らせん』で登場した安藤孝則が青年で登場するため、作品世界は『リング2』以降とは別のパラレルワールドであり、貞子自身も『らせん』や『リング0 バースデイ』の時とは異なる人間としての素顔を見せている。また、「呪いの動画」を見た犠牲者が貞子のような髪型に変貌したり貞子の使い魔になる描写がある。 現世に出現するための媒介として柏田清司という男性に協力させ、ニコニコ動画上の「呪いの動画」を通じて現世に出現、現世の肉体となる女性として超能力者の鮎川茜を狙い、孝則を人質にして井戸のある廃墟のビルに誘き寄せ、一度は茜の肉体を乗っ取ったが、「呪いの動画」の根源になるスマートフォンが安藤孝則に破壊されたことで消滅した。 呪いの動画 貞子が柏田清司に作らせた動画。初めは存在しないページとして表示されるが、後に柏田の首吊り自殺場面に切り替わり、貞子が画面から飛び出して襲いかかる。「呪いの動画」の被害者は心臓発作ではなく貞子に襲われた状況で不可解な自殺を遂げる。 異形の貞子 蜘蛛のような長い手足を持ち、貞子に似た髪型をした女の怪物。貞子の世界へ侵入した者に襲いかかる。髪の毛で捕縛したり、俊敏な動きをしながら相手に食らいつく。茜の超能力以外に、鉄パイプなどの物理攻撃も有効で消滅の際は柏田の部屋の壁にもいた黒い蝶の大群に変化する。 その正体は、柏田が行方不明になる前、貞子の現世の肉体として、各地で誘拐しては井戸に突き落とし、それによって貞子に成り損なった女性たちの成れの果て。 続編『貞子3D2』では、貞子の子が広めたパソコンや携帯電話・スマートフォンの画面を暗転させる新たな「呪いの動画」が世界に出回っており、ついでに安藤との間に娘の凪をもうけて死亡したと思われるも実は昏睡状態で生きていた茜を狙う。茜と凪の再会によってそれが叶う寸前、茜を貞子の被害者(妻を殺された警視庁刑事・垣内貢)に殺害されたため、母を失った悲しみで暴走する凪を狙うが、安藤の妹の楓子に凪を救出されたため、赤い水の彼方へ消え去る。しかし、前作での犯罪によって絞首刑に処せられる柏田の言葉通り、街には凪の後ろ姿に似た貞子の分身の女性(少女)(貞子の子)たちが溢れ、死の連鎖は終わらないことが示唆される。故に貞子の出番は少ない。貞子の出現の際には井戸が現れ血のような赤い水が溢れ出す。「呪いの動画」の被害者は貞子に肉体を操られ不可解な自殺を遂げたり精神に異常をきたす。
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