藤原基経とは? わかりやすく解説

ふじわら‐の‐もとつね〔ふぢはら‐〕【藤原基経】

読み方:ふじわらのもとつね

[836〜891]平安前期公卿諡号(しごう)、昭宣公通称堀河太政大臣叔父良房養子となり、応天門の変伴善男失脚させ、また、光孝宇多両天皇を擁立して最初関白となり、娘温子女御とするなど、藤原北家権力固めた。「文徳実録」を撰進。→阿衡(あこう)事件


藤原基経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 04:07 UTC 版)

藤原 基経ふじわら の もとつねは、平安時代前期の公卿藤原北家中納言藤原長良の三男。


注釈

  1. ^ ただし、瀧浪貞子は良房の意中の後継者は弟の良相であり、基経が後継者としての地位が確立したのは応天門の変で良房・良相の関係の亀裂が決定的になってからであるとする。瀧浪は長良没後から応天門の変までの時期、良相の子常行が一貫して基経を上回る昇進を遂げている事を指摘する[2]
  2. ^ 公卿補任』等には摂政を改めて関白となるとあるが、正史の『日本三代実録』にはなく、江戸時代に編纂された『大日本史』等では、この時の関白宣下を採っていない。今日の歴史学者でも「関白」の呼称が成立していない時期に遡及させて関白任命とすることに疑問も出されている[5]

出典

  1. ^ 北山茂夫『日本の歴史4 平安京』、中公文庫1973年、242頁
  2. ^ 瀧波貞子「陽成天皇廃位の真相」朧谷壽・山中章 編『平安京とその時代、思文閣出版、2009年、55-61頁
  3. ^ 瀧浪貞子 2001, p. 38.
  4. ^ a b c d e 瀧浪貞子 2001, p. 44.
  5. ^ 佐々木宗雄『平安時代国制史の研究』、校倉書房2001年 18-26頁
  6. ^ 北山茂夫『日本の歴史4 平安京』、中公文庫、1973年、262-263頁
  7. ^ 河内祥輔『古代政治史における天皇制の論理』、吉川弘文館1986年、213-220頁
  8. ^ 瀧波貞子「陽成天皇廃位の真相」(朧谷壽・山中章 編『平安京とその時代』(思文閣出版、2009年 ISBN 978-4-7842-1497-6)所収)
  9. ^ 上野正裕『日本古代王権と貴族社会』八木書店、2023年、P429-434.
  10. ^ a b 瀧浪貞子 2001, p. 45.
  11. ^ 瀧浪貞子 2001, p. 45-46.
  12. ^ 瀧浪貞子 2001, p. 46.
  13. ^ a b 滝川幸司 2019, p. 115.
  14. ^ 古藤真平 2011, p. 359.
  15. ^ a b 滝川幸司 2019, p. 145.


「藤原基経」の続きの解説一覧

藤原基経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/29 01:21 UTC 版)

きっとシリーズ」の記事における「藤原基経」の解説

高子の兄。

※この「藤原基経」の解説は、「きっとシリーズ」の解説の一部です。
「藤原基経」を含む「きっとシリーズ」の記事については、「きっとシリーズ」の概要を参照ください。


藤原基経(ふじわらのもとつね)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 10:12 UTC 版)

陰陽師 (漫画)」の記事における「藤原基経(ふじわらのもとつね)」の解説

藤原時平の父、源博雅曾祖父陽成天皇摂政であったとき、大極殿北門焼失したのを機に大内裏北側拡張した。これにより、平安京大内裏九字の呪が施されることとなった

※この「藤原基経(ふじわらのもとつね)」の解説は、「陰陽師 (漫画)」の解説の一部です。
「藤原基経(ふじわらのもとつね)」を含む「陰陽師 (漫画)」の記事については、「陰陽師 (漫画)」の概要を参照ください。


藤原基経(ふじわら の もとつね)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 18:37 UTC 版)

応天の門」の記事における「藤原基経(ふじわら の もとつね)」の解説

左近衛中将参議良房の甥で、高子同母兄。良房養子となり、英才教育を受け育ち朝廷内の実力者となる

※この「藤原基経(ふじわら の もとつね)」の解説は、「応天の門」の解説の一部です。
「藤原基経(ふじわら の もとつね)」を含む「応天の門」の記事については、「応天の門」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「藤原基経」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



藤原基経と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「藤原基経」の関連用語

藤原基経のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



藤原基経のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの藤原基経 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのきっとシリーズ (改訂履歴)、陰陽師 (漫画) (改訂履歴)、応天の門 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS