花札とは? わかりやすく解説

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はな‐ふだ【花札】

読み方:はなふだ

花合わせ1用いカルタ。1〜12月それぞれ梅・桜菖蒲(あやめ)・牡丹(ぼたん)・(はぎ)・薄(すすき)・紅葉)・12草木当てて描き、おのおの4ずつに点数価値決めて48したものまた、これを用いてする遊びをいう。花ガルタ。花。


花札

作者ジェシカ・サイキ

収載図書ハワイ物語日系米人作家ジェシカ・サイキ短篇集 2
出版社西北出版
刊行年月1998.8


花札

読み方:はなふだ

  1. 骨牌一般賭博ノ用ニ供スル骨牌種類。〔第六類 器具食物
  2. 賭博使用する花カルタ」のにして、「めくりカルタ」「カブカルタ」「ウンスンカルタ」等のもいふが、各々異つて居り賭博方法及名称も地方によつて異つて居る。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

花札

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 14:29 UTC 版)

花札はなふだは、日本のかるたの一種。正式名称は、花かるた花がるた。一般に花札といえば八八花はちはちばなのことを指し、一組48枚に12か月折々の花・植物が4枚ずつに書き込まれている。「花牌(はなふだ)」「弄花(ろうか)」「さしえん」「しば」「相撲取り板」「屋根板」「夜会」と隠語で呼ばれていたことがある。


  1. ^ 現存最古の江戸時代中期の花かるたでは短冊は紐で枝や茎などにぶら下げられた構図で、青短冊は青(紺)だが赤短冊は白っぽい(太陽・幕の一部・盃や植物の赤色はそのまま残っている)もので文字なども書かれていなかった、明治の初期に桜の短冊に「みよしの」と書かれたものが現れるが、松や梅が「宇良す(うらす)」、立三本の役が成り立つ月(藤・杜若・萩)の短冊に「たてさん」、すべての短冊に「〇月(1月は正月)」表記など、最初のうちは様々なパターンが存在した。また明治時代中期ごろから紐が省略されて短冊が宙に浮いた様な現在の構図になった。
  2. ^ 現在の札は「松の隙間から鶴が見える」だが、現存最古の江戸時代中期の札では「松の手前に鶴がいる」という構図だった。
  3. ^ a b 「あかよろし」と書かれている。(「」のように見える2文字目は「可」の草書体、いわゆる変体仮名の「」()である。)「赤はまあ良い」という意味。
  4. ^ 江戸時代中期では鶯の札のみ紅梅で後は白っぽい花だった。
  5. ^ 現在の花札ではこの鳥の背中側の体色が鮮やかな緑でメジロに似ている(ただし目は赤い)ものが多いが、江戸時代中期の花札ではかなり鈍い色(杜若 や桐の葉よりも黒っぽい)で実際のウグイスに近い色だった。江橋崇・著『花札』のカラー口絵3によると、明治24年以前には現在のカラーリングのものが出現している。
  6. ^ 「みよしの」と書かれている。古くから桜の名所とされた、奈良県吉野地方の美称である。
  7. ^ 黒豆(くろまめ)とも言う。ただし江戸時代中期の頃はかなり淡い花の色で後期頃から色が濃くなってくる。
  8. ^ 江戸時代中期の花札では背景が無く藤の花とホトトギスのみだった。その後明治時代前期に赤い雲が現れるようになり、明治20年代頃に現在の「赤い三日月」が出現するようになった。
  9. ^ 八橋とは愛知県知立市にある地名である。構図は杜若の名所で知られる無量寿寺の庭園に因み、在原業平の歌でも有名である。もっとも花札では菖蒲と呼んでいる人が多く、杜若と菖蒲が混同されているが正しくは杜若である。
  10. ^ 江戸時代中期の頃は得点札は白牡丹、カス札は紅牡丹のものと紅白2本という構図だった。
  11. ^ 赤豆(あかまめ)とも言う。ただし江戸時代中期の頃はかなり淡い花の色で後期頃から色が濃くなってくる。
  12. ^ 「薄」とも書く。坊主(ぼうず)とも言う。 現在のものは芒の丘だが、江戸時代中期の頃は芒の原の構図だった。
  13. ^ 現在のものは「真っ赤な夜空」というものが主流だが江戸時代中期の頃はほぼ紙の地色で月に色を塗ってあるだけだった。江橋崇・著『花札』P124-125ではこれの変化について詳しく述べられており、「無地or薄青(初期)→黄色or薄紅(幕末)→真っ赤(明治)」と変化したとされる。
    また印刷の都合で木版合羽刷り時代は下か左端の裾が隠れた月(三日月の場合もある)だった(白は印刷しない部分の色なので木版合羽刷りでは周囲を塗ってそこだけ残すのが難しかったため)(同書P125)。
  14. ^ 江戸時代と現在は3羽の雁が「く」の字に飛んでいるが、明治20年代頃の一時期漢数字の「三」のように並列に並び空を覆いつくすように飛ぶ姿に描かれ、このため雁は大きな鳥とみなされ、鶴と鳳凰の札の3枚で「大鳥」という役があった。
  15. ^ 江戸時代中期の頃はカス札の1枚(赤菊)以外白菊だった、江戸時代後期頃から黄赤の花のものが現れてくる。
  16. ^ 無視したりすることを意味する隠語の「しかと」は、10月の札の鹿がそっぽを向いているので、「鹿十」(しかとお)が語源である。
  17. ^ 雨(あめ)とも言う。
  18. ^ 元々は「柳に番傘をさして走る奴」は妖怪であったが、江戸時代の人たちは『仮名手本忠臣蔵・五段目』に登場する「斧定九郎」と認識していた。
  19. ^ 現在は「黄色に赤」と派手な色の燕になっているが、江戸時代中期の頃は普通の燕の色(黒で喉が赤い)だった。
  20. ^ この札のみ他の雨札とデザインが大きく異なるが、江戸時代~明治初期の頃は他のカス札同様に「柳の木だけ描かれている」という札であった。明治20年代前半にべったり赤を塗るようになり、明治20年代後半には背後の絵が「晴れた柳の木」から「雨の降る中で『雷光の太鼓釣り』」に代わった
  21. ^ 桐のカス札のうち1枚にはよく製造元が印刷されている(例:任天堂など)。桐のカス札の1枚は色違いとなっており、ゲームの種類によっては特別な点数を持つ。

注釈

  1. ^ 新潟県は直江津以西(律令初期は越中国。『奥の細道』でも「越中市振」と記す)で文化・言語が変わる。佐渡と西頚城は電力も60Hzで、JRも西日本(金沢車掌区。新幹線も上越妙高で乗務員の交代がある)に属す。
  2. ^ 上越市高田区の花街(旧・高田市・田端)の料亭「宇喜世」(国の登録有形文化財に登録)では複数の「田端芸妓(げいぎ)」が現存する。
  3. ^ 八重垣姫は上杉謙信の娘(創作・『本朝二十四孝』など)、黄色は藤原氏(信長の黄色の幟に織田木瓜が有名)、「竹に雀」の家紋は伊達家も使用。
  4. ^ 例えば「植物だけの札が6枚+光札1枚」なら「20点が1枚で残りがカスなので光一」とする。

出典

  1. ^ 浜松歌国 (1833)『摂陽奇観』巻46(文政二年)「当春花合停止、武蔵野ともいふ歌留多也」
  2. ^ 竹窓山人 (1885)『花がるた使用法』 上方屋. (国会図書館近代デジタルライブラリー)
  3. ^ 教えてエラいひと!!/トランプ以外についても教えて!! 〜花札、株札、サイコロなど〜”. 任天堂. 2020年9月26日閲覧。
  4. ^ マリオ花札任天堂 その他の商品 花札・株札
  5. ^ 『花札を初めてやる人の本』, ただし、通常の花札でも該当の札を抜けば遊べる。.
  6. ^ 『近代カルタ文化の研究』より「(二)植民地朝鮮における花札の流行」(日本かるた文化館)
  7. ^ a b c d e f g h i j k l 江橋崇 2014, カラー口絵1
  8. ^ 江橋崇 2014, p. 71-77,132-133,220-221,231-232.
  9. ^ 江橋崇 2014, p. 132.
  10. ^ 江橋崇 2014, p. 126-127.
  11. ^ 江橋崇 2014, p. 127.
  12. ^ 江橋崇 2014, p. 128.
  13. ^ 司法省調査課『名古屋管内賭博要覧(司法資料第121号)』1927年、8頁。  (国会図書館近代デジタルライブラリー)



花札

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 14:54 UTC 版)

日本の発明・発見の一覧」の記事における「花札」の解説

花札は、18世紀後半安永の頃にかるたが厳しく禁制され、その抜け道として考案されたと考えられている。1816年には花合(花札)が禁止されており、それ以前から存在していた模様

※この「花札」の解説は、「日本の発明・発見の一覧」の解説の一部です。
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花札

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 17:52 UTC 版)

菊酒」の記事における「花札」の解説

花札の絵に酒盃セット描かれているのは「菊酒」を表現したもので、「幔幕」のとで「花見酒」、「月」のとで「月見酒」と日本行事まつわる役を作るである。

※この「花札」の解説は、「菊酒」の解説の一部です。
「花札」を含む「菊酒」の記事については、「菊酒」の概要を参照ください。

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