りんじさいがい‐ほうそうきょく〔‐ハウソウキヨク〕【臨時災害放送局】
臨時災害放送局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/10 02:29 UTC 版)
臨時災害放送局(りんじさいがいほうそうきょく)とは、放送法第8条に規定する「臨時かつ一時の目的(総務省令で定めるものに限る。)のための放送」(臨時目的放送)のうち、放送法施行規則第7条第2項第2号に規定する「暴風、豪雨、洪水、地震、大規模な火事その他による災害が発生した場合に、その被害を軽減するために役立つこと」を目的とする放送を行う基幹放送局である。「臨時災害放送局」の語は、電波法関係審査基準(平成13年1月6日総務省訓令第67号)による。しばしば、臨災局と略される[1]。
注釈
- ^ 平成7年郵政省令第9号による放送法施行規則改正
- ^ コミュニティ放送局を休止せず並行して運用することも可能である。
- ^ a b 第1号であった「FM796 フェニックス」のみ異なっていた。
- ^ 平成31年政令第19号による電波法施行令改正で、地上基幹放送局のうち受信障害対策中継放送局及び特定市区町村放送局については第二級陸上特殊無線技士以上又は第三級総合無線通信士以上の資格で操作が認められるようになったが、臨時災害放送局を含む臨時目的放送については変更されなかった。
- ^ a b 基幹放送局は登録検査等事業者等による点検ができるので、点検結果により検査を一部省略することができ、検査手数料も減額される。
- ^ 平成4年法律第74号による電波法改正により第103条の2第2項に規定される。平成20年法律第50号による電波法改正により同条第12項に繰下げ。平成26年法律第60号による電波法改正により同条第14項に繰下げ。
- ^ 収入がなければ、臨時災害放送局を長く続けることは困難である。総務省から通知が出た時点で、すでに複数のコミュニティ放送局が、CMが流せないことを理由に、臨時災害放送局を閉局していた。また、新設型の臨時災害放送局では、CMという形で営業活動を行った局はみられなかった。(市村 p. 127、村上 p. 46)
- ^ 中継局の機能停止や空中線電力を減力して臨時災害放送局を休止し、コミュニティ放送局を再開してCMを放送することに制度上の問題はない。しかし、聴取者の情報収集が困難になる上に責任の所在が不明確になるので望ましいことではない。[要出典]
- ^ 免許期間より短い場合あり。
- ^ a b 免許の有効期間は2011年(平成23年)1月25日から3月31日までであるため、再免許をせずに放送を再開した。
- ^ 正式廃止は2012年(平成24年)2月29日。
出典
- ^ 臨時災害放送局の活用イメージ 臨時災害放送局用機器の貸与 信越総合通信局(国立国会図書館のアーカイブ:2015年11月2日収集)
- ^ 第186回国会総務委員会第23号(平成26年5月22日(木曜日)) 衆議院会議録
- ^ “放送大学の地上波放送が9月30日終了。BS完全移行でHD/SD 2ch同時放送”. AV Watch (2018年3月2日). 2022年9月4日閲覧。
- ^ 関東総合通信局 (2022年7月25日). “「放送大学FM跡地を利用する臨時災害放送局の 効果的な開設・運用に関する調査検討会」を開催”. 総務省. 2022年9月4日閲覧。
- ^ 村上圭子「ポスト東日本大震災の市町村における災害情報伝達システムを展望する〜臨時災害放送局の長期化と避難情報伝達手段の多様化を踏まえて〜」『放送研究と調査』(2012年3月号) (PDF) p. 45.
- ^ a b 市村元「東日本大震災後27局誕生した『臨時災害放送局』の現状と課題」『日本の地域社会とメディア』(関西大学経済・政治研究所、2012年) (PDF) p. 126.
- ^ 村上圭子「ポスト東日本大震災の市町村における災害情報伝達システムを展望する〜臨時災害放送局の長期化と避難情報伝達手段の多様化を踏まえて〜」『放送研究と調査』(2012年3月号) (PDF) pp. 45-46.
- ^ 今後に備えて 臨時災害放送局開設等の手引き〜東日本大震災の経験を生かすために〜(第1版)(特定非営利活動法人東日本地域放送支援機構、2012年) (PDF) p. 29.
- ^ 臨時災害放送局の開局等に関する手続き (参考)コミュニティFM局を臨時災害放送局として運用することについて(総務省北海道総合通信局)
- ^ 有珠山臨時災害対策用FM放送局の開設について(報道資料2000年5月8日)(郵政省北海道電気通信監理局)
- ^ 新潟県中越地震災害対策用FM放送局の開設(報道資料2004年10月27日)(総務省信越総合通信局)
- ^ 新潟県中越地震災害対策用FM放送局の開設(報道資料2004年10月28日)(総務省信越総合通信局)
- ^ 新潟県中越地震災害に伴う(株)新潟放送所属の中波放送の中継局の開設(報道資料2004年10月28日)(総務省信越総合通信局)
- ^ 「平成26年度市勢概要」 第9章第2節3、柏崎市役所、2015年3月
- ^ 新潟県中越沖地震臨時災害放送局の予備免許(報道資料2007年7月24日)(総務省)
- ^ 横手市雪害対策用FM放送局の開設(報道資料2011年1月25日)(総務省東北総合通信局)
- ^ よこてにぎわいイベントFM
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 「東北地方太平洋沖地震」に伴う臨時放送局の免許情報(総務省東北総合通信局災害情報)
- ^ 奥州エフエム災害放送について(奥州エフエム放送)
- ^ 東北地方太平洋沖地震に係る茨城県鹿嶋市臨時災害放送局(FM放送)の開設について(報道資料2011年3月18日)(総務省関東総合通信局)
- ^ 東北地方太平洋沖地震に係る茨城県つくば市臨時災害放送局(FM放送)の開設について(報道資料2011年3月18日)(総務省関東総合通信局)
- ^ おおさきコミュニティFM準備室
- ^ エフエム放送(宮古市)
- ^ 市民励ます臨時ラジオ 宮古・さいがいエフエム(岩手日報 2011年3月22日)
- ^ 山元町災害臨時エフエム放送局「りんご ラジオ」を開局されました!(山元町)
- ^ >災害FM6年 一区切り…気仙沼:地域:読売新聞(YOMIURI ONLINE)
- ^ 気仙沼市から要請あり(H@!FM スタッフブログ 2011年3月19日)
- ^ 臨時災害ラジオ局を開局しました(亘理町)
- ^ FMながおか、放送局設置を支援(新潟日報)
- ^ 奥州エフエムからのお知らせ
- ^ 災害放送のノウハウ伝授 奥州エフエム(岩手日日)
- ^ おおふなとさいがいFMで本市の情報を発信(陸前高田市)
- ^ 臨時災害放送局設置のお知らせ
- ^ FM放送局 そうまさいがいエフエムを開設しました(相馬市)
- ^ 相馬市 生活情報FM放送開始(NHKオンライン 2011年3月30日)
- ^ 4/11〜釜石災害FM開始!!(エフエム岩手 釜石支局)
- ^ かまいしさいがいエフエム(釜石市)
- ^ 臨時災害放送局の設置について(須賀川市)
- ^ 臨時災害放送局(FM)の開設について(南相馬市)
- ^ 女川さいがいエフエム(公式サイト)
- ^ 総務省電波利用ホームページ
- ^ 南三陸災害エフエムが開局しました(南三陸町)
- ^ 宮城・南三陸町に災害FM開局(河北新報)
- ^ 東北地方太平洋沖地震に係る茨城県高萩市臨時災害放送局(FM放送)の開設について(報道資料2011年6月8日)(総務省関東総合通信局)
- ^ 臨時災害放送局「たかはぎ さいがい エフエム」開局(高萩市)
- ^ 「たかはぎ災害FM」開局 市民に安心安全発信(茨城新聞)
- ^ 陸前高田市の臨時災害用FM放送局に予備免許を付与(報道資料2011年11月25日)(総務省東北総合通信局)
- ^ りくぜんたかたさいがいFM開局(Aid TAKATA)
- ^ おだがいさまFM(富岡町生活復興支援センター)
- ^ おだがいさまFM開局!! (PDF) (おだがいさまセンター情報紙「みでやっぺ!」5号)
- ^ 東北地方太平洋沖地震に係る茨城県取手市臨時災害放送局(FM放送)の開設(報道資料2012年8月1日)(総務省関東総合通信局)
- ^ 臨時災害FM放送局「とりでエフエム」を開設します(取手市)
- ^ 臨時災害放送局の開設について(報道資料2011年3月25日)(総務省九州総合通信局)
- ^ 臨時災害FM開設へ 高原町29日から試験放送(宮崎日日新聞)
- ^ 島根県西部の豪雨に係る島根県鹿足郡津和野町の臨時災害放送局(FM放送)の開設(報道資料2013年7月29日)(総務省中国総合通信局)
- ^ 臨時災害放送局(FM放送)の開設(報道資料2014年9月17日)(総務省近畿総合通信局)
- ^ 茨城県常総市に臨時災害放送局(FM放送)の開設(報道資料2015年9月14日)(総務省関東総合通信局)
- ^ 常総災害FM放送局(89.2MHz)9月14日午前9時スタート(常総市)
- ^ 栃木県栃木市に臨時災害放送局(FM放送)の開設(報道資料2015年9月15日)(総務省関東総合通信局)
- ^ 臨時災害放送の開始について(栃木市)
- ^ 臨時災害放送局の開設について -平成28年熊本地震にかかる災害情報提供を目的に熊本市が開設-(報道資料2016年4月18日)(総務省九州総合通信局)
- ^ 「臨時災害放送局」開設(熊本シティエフエム)
- ^ 熊本シティエフエムに臨時災害放送局開設(熊本日日新聞)
- ^ “「臨時災害放送局〜くまもとさいがいエフエム〜」閉局のお知らせ”. 熊本シティエフエム 公式ウェブサイト. 2016年5月4日閲覧。 “4月18日(月)に開設された「臨時災害放送局〜くまもとさいがいエフエム〜」は、4月30日(土)をもって閉局となりました。”
- ^ 臨時災害放送局の開設について -甲佐町が平成28年熊本地震にかかる災害情報提供を目的に開設-(報道資料2016年4月23日)(総務省九州総合通信局)
- ^ 甲佐町臨時災害放送局(FM放送)を開設しました(甲佐町)
- ^ 『臨時災害放送局用FM送信機を熊本県御船町に貸与 -「熊本地震」被災地での臨時災害放送局の開設を支援-』(報道資料)総務省信越総合通信局、2016年4月26日 。2016年5月1日閲覧。
- ^ 臨時災害放送局の開設について -御船町が平成28年熊本地震にかかる災害情報提供を目的に開設-(報道資料2016年4月25日)(総務省九州総合通信局)
- ^ 御船町災害FMの放送について - Facebook(御船町)
- ^ 臨時災害放送局の開設について -益城町が平成28年熊本地震にかかる災害情報提供を目的に開設-(報道資料2016年4月27日)(総務省九州総合通信局)
- ^ 益城町臨時災害 FMがスタートします!(益城町)
- ^ 広島県熊野町の臨時災害放送局が開局(平成30年7月豪雨災害対応) 〈中国総合通信局の臨時災害放送局用機器を貸出〉(報道資料2018年7月13日)(総務省中国総合通信局)
- ^ 「くまのちょうさいがいエフエム」の開局のおしらせ(熊野町)
- ^ a b 広島県坂町の臨時災害放送局が開局(平成30年7月豪雨災害対応) 〈総合通信局の臨時災害放送局用機器を貸出〉(報道資料2018年7月19日)(総務省中国総合通信局)
- ^ a b 臨時災害放送局の開局について(坂町)
- ^ 北海道むかわ町が臨時災害放送局を開設 -平成30年北海道胆振東部地震対応-(報道資料2018年9月18日)(総務省北海道総合通信局)
- ^ Twitter:むかわさいがいFM(@mukawafm) 2018年9月18日 7:19
- ^ 北海道厚真町が臨時災害放送局を開設 -平成30年北海道胆振東部地震対応-(報道資料2018年9月20日)(総務省北海道総合通信局)
- ^ “令和元年台風第 19 号による被害状況等について(第9報)”. 総務省. 2019年10月14日閲覧。
- 1 臨時災害放送局とは
- 2 臨時災害放送局の概要
- 3 概要
- 4 事例
- 5 類例
臨時災害放送局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 08:24 UTC 版)
「釜石テレビ・FM中継局」の記事における「臨時災害放送局」の解説
周波数放送局名呼出符号空中線電力ERP偏波面放送対象地域放送区域内世帯数運用開始日運用終了日86.0MHz 釜石災害エフエム JOYZ2AC-FM 30W 23.8W 水平偏波 釜石市 - 2011年4月7日 2017年3月31日 所在地: アナログテレビ放送に同じ 2011年4月25日からエリア拡大のため、送信所の場所を現在地に移転した。 2017年3月31で放送を終了した。
※この「臨時災害放送局」の解説は、「釜石テレビ・FM中継局」の解説の一部です。
「臨時災害放送局」を含む「釜石テレビ・FM中継局」の記事については、「釜石テレビ・FM中継局」の概要を参照ください。
臨時災害放送局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 15:08 UTC 版)
「志津川テレビ中継局」の記事における「臨時災害放送局」の解説
2013年3月31日運用終了・廃止。 放送局名 コールサイン 周波数 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数 みなみさんりくさいがいエフエム JOYZ2AI-FM 80.7MHz 10W 29.8W 南三陸町 不明 所在地: デジタルテレビ放送に同じ
※この「臨時災害放送局」の解説は、「志津川テレビ中継局」の解説の一部です。
「臨時災害放送局」を含む「志津川テレビ中継局」の記事については、「志津川テレビ中継局」の概要を参照ください。
臨時災害放送局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/25 20:21 UTC 版)
「原町テレビ・FM中継局」の記事における「臨時災害放送局」の解説
周波数(MHz)放送局名コールサイン空中線電力ERP放送対象地域放送区域内世帯数79.5 みなみそうまさいがいエフエム JOYZ2AF-FM 50W 37.9W 南相馬市の一部 不明 2011年4月15日13時30分に免許が交付された。 「東日本大震災」に伴う臨時放送局の免許情報 (PDF) - 総務省東北総合通信局 南相馬災害FM無線局免許状情報 - 総務省電波利用ホームページ
※この「臨時災害放送局」の解説は、「原町テレビ・FM中継局」の解説の一部です。
「臨時災害放送局」を含む「原町テレビ・FM中継局」の記事については、「原町テレビ・FM中継局」の概要を参照ください。
臨時災害放送局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 16:43 UTC 版)
放送局名コールサイン周波数(MHz)空中線電力ERP放送区域放送区域内世帯数いわきさいがいエフエム JOYZ2AA-FM 77.5 音声100W 不明 いわき市及び周辺地域 不明 2011年3月28日16時に免許が下りた。 「東北地方太平洋沖地震」に伴う臨時放送局の免許情報
※この「臨時災害放送局」の解説は、「いわき中継局」の解説の一部です。
「臨時災害放送局」を含む「いわき中継局」の記事については、「いわき中継局」の概要を参照ください。
- 臨時災害放送局のページへのリンク