祭壇画
背障
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/04 00:06 UTC 版)
背障(はいしょう、reredos or raredos)とは、教会の祭壇の背後にある衝立もしくは飾りのこと。通常、そこには宗教的イコノグラフィーもしくは像(イメージ)が描かれる。石・木・金属・象牙、またはその混合でできている。像は、絵を描くか・彫るか・金メッキを施すか・モザイクにするか・彫像を置くかする。タペストリー、絹かベルベットの編み物を使う場合もある。 中世イギリスで生まれた言葉だが、語源は(1)14世紀のアングロ=ノルマン語 areredos、(2)arere (背後)+dos(後ろ)、(3)ラテン語の dorsum である。 reredosの同義語に retable という言葉がある。祭壇が壁から遠ざかった時代に生まれた言葉だと思われる。祭壇がまだ壁とくっついていた頃には、祭壇の上か後ろにはreredosはなく、その代わりにretable(垂れ幕の類)があった。また、retableは祭壇の十字架、花、燭台があったところにあった。なお、フランスでは、retable(レターブル)がreredosの意味で使われている。スペインの retablo(レタブロ)も同様である。 reredosという言葉は14〜15世紀の後は使われなくなった。しかし、19世紀になって復活した。
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