リモージュ琺瑯とは? わかりやすく解説

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リモージュ琺瑯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/29 00:40 UTC 版)


リモージュ琺瑯 (リモージュほうろう、英語: Limoges enamel, フランス語: Émail de Limoges) はフランスのリモージュで制作された琺瑯製品である。リモージュは12世紀までヨーロッパにおける琺瑯製品生産の中心地であり、リモージュで制作された琺瑯製品は「オープス・ドゥ・リモージア (Opus de Limogia)」や「レイボール・リモージェ (Labor Limogiae)」として知られていた[2]。リモージュは大規模なシャンルヴェ製作で有名になり、15世紀よりグリザイユ技法を用いた色彩豊かな作品により高く評価されてきた。しばらくすると、シャンルヴェ技法による銘板やシャス (美術)フランス語版、聖骨箱は次第に大量生産されるようになり教会や貴族も入手可能になった。しかし、最高品質のシャンルヴェ製品はモサン渓谷英語版地域が制作しており、後にパリのバスタイユ技法による琺瑯製品が市場を席巻した[3]


  1. ^ a b c Louvre museum notice Archived 2011年6月15日, at the Wayback Machine.
  2. ^ a b c Arts and Crafts in the Middle Ages by Julia De Wolf Gi Addison p.97ff
  3. ^ Osborne, Harold (ed), The Oxford Companion to the Decorative Arts, pp. 332-334, 1975, OUP, ISBN 0-19-866113-4


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リモージュ琺瑯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 05:02 UTC 版)

国立中世美術館」の記事における「リモージュ琺瑯」の解説

リモージュ12世紀中頃から13世紀末にかけてシャンルヴェ技法土台金属彫りこんで、できたくぼみをエナメル埋めて装飾する技法)による琺瑯(エマイユ)製造中心地であり、リモージュ琺瑯製品欧州全土普及し宗教美術品にも幅広く用いられるようになった理由一つは金や銀より安価な容器使用しながらも、質の高い琺瑯製品生み出したからである。また、13世紀初めに教皇インノケンティウス3世サン・ピエトロ大聖堂内にリモージュ琺瑯製品使った「禁域」(クラウズーラ:俗人禁制の場所)を設置し1229年にはウィンチェスター教会会議シャンルヴェ技法による琺瑯使用許可されるなどにより、さらに普及拍車かかった国立中世美術館には、シャンルヴェ技法による琺瑯製品として、背障一部として残存する東方三博士の礼拝』(12世紀末期)、使徒天使描いたシャス (美術)(フランス語版)(13世紀前半)などがあるほか、リモージュ琺瑯の歴史に関する史料所蔵している。 使徒天使描いたシャスを含む広義聖遺物箱)(シャンルヴェ技法によるリモージュ琺瑯製品; 13世紀前半) グアラザールの冠 (7世紀) 聖母子天使彫られ象牙司教杖 (1300年頃) バーゼル大聖堂の『アンテペンディウム』(11世紀前半)

※この「リモージュ琺瑯」の解説は、「国立中世美術館」の解説の一部です。
「リモージュ琺瑯」を含む「国立中世美術館」の記事については、「国立中世美術館」の概要を参照ください。

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