聖魔戦争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 02:21 UTC 版)
「聖獣魔伝ビースト&ブレイド」の記事における「聖魔戦争」の解説
聖魔戦争とは、「至高神」によって司られた光と闇の女神によって断続的に行われる地上の支配をめぐる戦争である。ただし、女神同士が直接戦うのではなく、その時々に選ばれた種族が光と闇の陣営に分かれて代理戦争を行う。 担い手に選ばれた種族には女神から戦うための「武器」を与えられる(何を決戦の武器にするかはその種族が決められる)。また、戦いの導き手として光と闇の陣営それぞれに同数の「王」が選ばれる。「王」はより強化された「武器」が与えられ、光と闇それぞれ定められた人数に達した時、最終決戦となる。戦いの決着は、一方の「王」らを全滅させる形でとられている、敗れた側は壊滅的な状況になり、ほぼ地上から姿を消すことになる。そして次の種族へと聖魔戦争は引き継がれていくことになる。 聖魔戦争の目的は謎である。作中の伝承では至高神の妃選びとされているが、それが真実かどうかはわかっていない。聖魔戦争の意味、最終的な目的、司高神の真意など、作中を通して謎となっており、物語の骨格となっている。以下に歴代の聖魔戦争の概要を記す。 一次聖魔戦争 (時期不明)~七つの野の戦い~ 選ばれた種族は天族(エンジェル)。与えられた武器は「パワー」(魂、理力)。光と闇の天使からそれぞれ4人の王が選ばれた。戦いは7つの世界にまたがって行われた。結果は闇側の勝利に終わる。光の天使たちは天界へと追い払われ、闇の天使は魔族として、地上と妖精界を除く世界に君臨した。失った世界は五層冥府と知られている。 第二次聖魔戦争 (4000年前) ~聖峰ハイネスの死闘~ 竜族が選ばれる。与えられた武器は「ブレス」(歌)。竜が吐く魔法のブレスの事だが、「歌」と呼称されるあたり特別な力があった模様。聖竜皇(光側)と魔竜皇(闇側)でそれぞれ9皇が選ばれ聖峰ハイネスで死闘が繰り広げられた。当初は闇側が優勢であったが、光と闇以外の女神の介入があったらしく、光側の勝利。生き残った闇の竜は冥府へと姿を消した。この戦いから余計な横槍が入らないように、「戦いの女神」が監視進行役として選ばれた。 第三次戦争 (1300年前)~王冠戦争~ 巨人族(タイタン、古族ともいう)が選ばれる。与えられた武器は「魔法の剣」。地上に住む光のタイタンと、地底に住む闇のタイタン達が激突した。この戦いがいままでと様相が違ったのは「力の王冠」と呼ばれる物が地上に下されることにあった(ちなみに三次以降の聖魔戦争では、なんらかの決戦兵器が地上に下されることになる)。決戦の最中、この力に恐れた「聖剣王」(光側)は王冠とともに姿を消し、闇側の一方的な勝利に終わった。以降、光のタイタンは全滅する。この戦いは謎が多かった模様。 またこの戦いの生き残りの「魔剣王」(闇)が、以降の人間の戦いに加担する事があった。 第四次聖魔戦争 (490年前)~輝きの森の戦い~ 妖精族の戦い(担い手としては、巨人族の戦いが始まった段階で決まっていた)。与えられた武器は「魔道」(魔法)。選ばれた王は13人。「白い森の光のエルフ」、「黒い森の闇のエルフ」に別れ最終決戦は行われた。この戦争の前後あたりから戦いの規模は大きくなっていく。戦いは中立であったはずの「銀のエルフ」の加勢により、光側が優位にたち、さらに決戦兵器・「魔導の杖」(至高神により下された)の使用により、黒の森共々、闇のエルフは瞬時に全滅した。ただ、杖を発動させたのは闇側で、最後に使ったのは光側と、なにかと謎が多い。この影響から黒の森は湿原(スネイラント)へと変わり果てた。杖の使用による衝撃から、光のエルフは白の森をテリトリーとして鎖国状態に入った。 第五次聖魔戦争(一部スタート時)~獣王戦争~ 人間が選ばれた。エルフの戦いの段階で宿命付けられており、エルフの戦いが決着して以降、戦いのための準備をはじめた。タイタンやエルフに比べると非力な人間が、ほかの種族に対抗することができる力を得る象徴的なことでもあった。光と闇の間で交渉が行われ、生き物を自由に使う力「ビースト」を武器に選んだ。ゆえに「ビースト」を扱う能力があるのは人間のみでエルフやタイタンは扱うことができない。 ゲームは「ラッシュ」が最初に戦いの導き手として選ばれた事からスタートする。なおこの戦いで下された最終兵器「獣の剣」は生命の女神の竜珠剣である。 第六次聖魔戦争 亜族が選ばれた。これまでの聖魔戦争の反省から、暴力に頼る愚を冒さず、「言葉」を武器に選んだ。戦争自体は本作中では行われなかった。
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