翻訳語としての表象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 04:51 UTC 版)
「表象」は翻訳語であり、その原語は希:phantasia、羅: idea, perceptio, repraesentatio、英: idea, perception, representation、仏: idée, perception, représentation、独: Vorstellungなど様々であるが、近年は英語・フランス語などでのrepresentation、またドイツ語の Vorstellung の訳語として認知されている。 研究者によっては、用法は異なることもあり、一意的に確定しているわけではない。例えば、現在symbolは「象徴」と訳されるが、かつて「表象」と翻訳されたこともある。アーサー・シモンズの「The Symbolist Movement in Literature」は、現在では山形和美訳など複数の訳書で、「象徴主義の文学運動」と訳されるが、大正2年の岩野泡鳴訳では「表象派の文學運動」として表題は翻訳されていた。このような混乱は他の哲学用語系統の翻訳語と同様に、問題としてある。なお現在でも、国語事典には、symbolismは象徴主義・表象主義の2つを並記している。
※この「翻訳語としての表象」の解説は、「表象」の解説の一部です。
「翻訳語としての表象」を含む「表象」の記事については、「表象」の概要を参照ください。
- 翻訳語としての表象のページへのリンク