さいぼう‐たい〔サイバウ‐〕【細胞体】
読み方:さいぼうたい
細胞体
神経細胞
細胞体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 16:34 UTC 版)
細胞体(cell body, soma)は神経細胞の中で細胞核などの細胞小器官が集中し、樹状突起と軸索が会合する部位である。神経細胞内でのタンパク合成など、一般的な細胞としての機能はほとんどここで行われる。細胞体の大きさはヒトでは直径3~18マイクロメートル程度だが、無脊椎動物の中には1ミリメートルに達するものもある。細胞骨格には中間径フィラメントの一種であるニューロフィラメントが高密度で分布する。細胞体には神経細胞以外の細胞に存在する微細管に相当する神経細管が存在し、細胞体と樹状突起や軸索間の物質輸送に関連していると考えられている。また、核の周辺部には粗面小胞体の集塊であるニッスル物質が存在し、ニッスル染色によって染色される。このことから、細胞体ではタンパク合成が盛んであることがわかる。
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「細胞体」の例文・使い方・用例・文例
- 摂食と移動のための繊毛の付いた車輪のような器官をもつ微小の水生多細胞体
- 細胞体またはニューロンの集合で成る被包性の神経構造
- ニューロンの細胞体から導く長い神経繊維
- ニューロンの細胞体へ伝導する短い繊維
- 大部分の中枢神経系の灰白質を形成し、神経細胞体が埋め込まれている、無髄の軸索、樹枝状結晶、およびグリアブランチの複合ネットワーク
- 繊維と同様に細胞体を含む灰色の神経組織
- 脳または脊椎において組織学的に認識可能な神経細胞体のかたまり
- 食道、胃、腸の筋膜にある無髄繊維と節後自律細胞体の叢
- 血液疾患で、血液の細胞体積と比べて、過剰な体液量があるもの
- 単一の細胞のクローンあるいは細胞体系によって研究所で生産され、同一の抗体分子から成る抗体類の総称
- 神経細胞体の集合
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