ちゅうかんけい‐フィラメント【中間径フィラメント】
中間径フィラメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 07:16 UTC 版)
中間径フィラメント(ちゅうかんけいフィラメント、英: intermediate filament)は、細胞骨格を構成するフィラメントの一つであり、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントの中間の太さ(約10nm)であることからこの名がついた。引っ張りに強く細胞に構造強度を与える。デスモソームを介して他の細胞との結合を形成し、組織強度を高めている。ほかに核膜の補強として核を囲む糞状の構造(核ラミナ)をなしている。細胞骨格の3つのフィラメントの中で最も丈夫で溶けにくい繊維である。[1]
- ^ Essential細胞生物学 原著第3版 P.572-577. 南江堂
- 1 中間径フィラメントとは
- 2 中間径フィラメントの概要
中間径フィラメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/30 07:27 UTC 版)
詳細は「中間径フィラメント」を参照 中間フィラメントあるいは10 nmフィラメントとも呼ばれる。 これらのフィラメントは直径8〜12nm、アクチンフィラメントよりも丈夫な、細胞質中の複数種の構成要素である。アクチンフィラメントと同様に、張力に抵抗することによって細胞の形態を保つ働きがある(微小管はこれと対照的に、圧力に抵抗する。マイクロフィラメントと中間径フィラメントは鉄筋に当たり、微小管は鉄骨に当たると考えるとよい)。中間径フィラメントは、細胞内部の3次元構造を構成し、オルガネラを固定し、核ラミナやサルコメアの要素となる。また細胞間や細胞-基質間接合にも関わる。 中間径フィラメントには、以下のようなものがある。 ビメンチンからなるもの。多くの細胞で共通に見られる。 ケラチンからなるもの。内胚葉及び外胚葉のあらゆる上皮細胞。陸上脊椎動物の皮膚細胞、髪や爪の細胞では角質化を担う。 ニューロフィラメント。神経細胞に存在する。 ラミンからなるもの。核膜をかたちづくる。
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