紀秋早生【キシュウワセ】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第9127号 |
登録年月日 | 2001年 7月 27日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 紀秋早生 よみ:キシュウワセ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | 2002年 7月 29日 | |
品種登録者の名称 | 和歌山県 | |
品種登録者の住所 | 和歌山県和歌山市小松原通1丁目1番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 小沢良和、中屋英浩、植田栄仁、岩本和也、前田隆昭、森本純平、横谷道雄、山田知史、和中学 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「宮本早生」の珠心胚実生から育成されたものであり、果形が扁平、果重が中、果皮色が橙の育成地(和歌山県有田郡吉備町)では9月下旬に成熟する温州みかんである。樹姿は開張、樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さはやや太、節間長はやや長、とげの多少は無である。葉身の形は紡錘形、波状の程度は弱、葉身の大きさは小、葉身長及び葉身幅は中、網脈の鮮明度は明瞭である。翼葉の形は痕跡、葉柄の長さ及び太さは中である。花序の形成は単生、花(花蕾)の重さは中、花弁の形は紡錘形、長さ及び幅は中、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は分離、花粉の多少は無である。果実の形は扁平、果形指数はやや大、果頂部の形は平坦、放射条溝の有無は無、凹環の有無は不明瞭、果梗部の形はやや凹、放射条溝の多少は少である。果心の充実度はやや密、大きさ及び果実の重さは中、果皮の色は橙、油胞の大きさ及び密度は中、凹凸は平、果面の粗滑はやや滑、果皮の厚さ及び果皮歩合は中、剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さはやや軟、さじょうの形及び大きさは中、色は濃橙である。果汁の多少及び甘味は中、酸味はかなり低、香気の多少は中、種子数は無、胚の数は多胚である。発芽期及び開花期は早、成熟期は早で育成地においては9月下旬である。隔年結果性は中、浮き皮果の発生はやや多、裂果の発生は無、貯蔵性は短である。「宮本早生」と比較して、樹勢が強いこと等で、「日南1号」と比較して、葉が小さいこと、花粉が無いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和61年に和歌山県果樹園芸試験場(現和歌山県農林水産総合技術センター果樹園芸試験場 有田郡吉備町)において、「宮本早生」に「川野なつだいだい」を交配し、得られた実生の中から珠心胚実生個体を選抜、63年に高接ぎを行い特性の調査を行って選抜し、平成5年に苗木を植栽し特性の調査を行って10年に最終選抜を行い、育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「ニュー宮本」であった。 |
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