第4の哨戒 1943年1月 - 2月とは? わかりやすく解説

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第4の哨戒 1943年1月 - 2月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 12:18 UTC 版)

グロウラー (潜水艦)」の記事における「第4の哨戒 1943年1月 - 2月」の解説

1943年1月1日グロウラー4回目の哨戒ソロモン諸島方面向かった前回同様、トラックラバウル間の交通路監視従事1月16日朝、グロウラー南緯0400東経15155分 / 南緯4.000度 東経151.917度 / -4.000; 151.917の地点ラバウルからパラオに向かう、8隻の輸送船と1隻の「朝潮型駆逐艦からなる輸送船団発見先頭輸送船向けて魚雷を2本発射して1本が命中し、この攻撃により陸軍輸送船智福丸(会陽汽船、5,857トン)は船尾から沈没していった。駆逐艦航空機哨戒艇眼か逃れたグロウラーは、ニューアイルランド島南方海面針路向けた1月下旬からはカビエン近海、ステフェン海峡英語版)、エミラウ島ムッソウ島方面哨戒を行う。1月30日夕刻には、南緯0114東経14855分 / 南緯1.233度 東経148.917度 / -1.233; 148.917のムッソウ島近海で6,500トン輸送船発見し魚雷をまず3本発射する全て外れ続いて魚雷を1本発射して輸送船船首部命中させた。翌日グロウラーは再び敵艦発見し攻撃したが、発射され魚雷は2本ともグロウラーの方へ戻ってきた。だが、グロウラーはかろうじてそれを回避した2月5日未明にもステフェン海峡近海で2隻の大型船発見するが、相手高速航行している上に爆雷攻撃対抗しグロウラーガスケット部などに損傷があった。夜に病院船見届けた後、グロウラーはワトン島(英語版)の方角移動するが、2月6日夜に新し任務に就くよう指令入りグロウラー17ノット速力新しエリア向かった2月7日未明グロウラー南緯0334東経15109分 / 南緯3.567度 東経151.150度 / -3.567; 151.150の地点蓄電池充電行っていた。その時、1隻の艦船接近してきた。艦船との距離は約2,000ヤード(約1,800メートル)で、進路130度の方角であろう判断される。この艦船特務艦早埼であり、横須賀からラバウル向けてただ1隻で航行中であったグロウラーの方が先に早埼発見し、その行動レーダーにより察知していたものの、艦橋にいたギルモア艦長以下の当直見張り員は気づくのが遅れたグロウラー体当たり企図して反転し全速力グロウラーめがけて突入してきた早埼避けるために、ギルモア艦長咄嗟に取舵一杯下令したものの、17ノット速力出ていたグロウラー早埼中央部衝突グロウラー艦首は5メートルわたって湾曲し衝突衝撃により50度も倒れた早埼からは高角砲機銃乱射された。艦橋血の海化し当直見張り員のうち将校水兵の計2名が即死し残り全員負傷したギルモア艦長深手の傷を負い艦橋の手すりに辛うじて寄りかかったギルモア艦長は、グロウラーを救うために他の負傷した見張り員を即座に艦内に入るよう命令し自身入ろうとしたところでさらに撃たれ負傷した。ついに進退窮まったギルモア艦長は、艦内乗組員聞こえるように "Take her down." と命令しつつハッチ外側か閉めギルモア艦長一人艦橋重傷の身を横たえて絶命した。戦死したギルモア艦長には名誉勲章授与された。これは、潜水艦部隊対す将兵へのものとしては6例中最初受章であったギルモア艦長戦死後アーノルド・F・シャーデ少佐アナポリス1933年組)が艦長心得となり、2月8日哨戒中止報告2月17日49日間の行動終えてブリスベン帰投した。修理の際、艦首に2頭のカンガルーデコレーション付けられたので、グロウラーには "Kangaroo Express" (カンガルー・エクスプレス)という愛称つけられた。グロウラー衝突早埼撃沈した判断していた。

※この「第4の哨戒 1943年1月 - 2月」の解説は、「グロウラー (潜水艦)」の解説の一部です。
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