砲の布置および所要時間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/20 06:40 UTC 版)
「九六式十五糎加農砲」の記事における「砲の布置および所要時間」の解説
本砲は長射程を生かした遠距離砲戦用の重加農であり、戦線後方で運用、もしくは要塞砲として用いられた。機動性は低く、敵の攻撃に即応して陣地を転換するなどといった運用法を行う性質の兵器ではない。この砲はまず陣地を作り、砲床を敷き、砲架と砲身を結合し組み立てなければ放列布置の完成に至らなかった。放列布置には約5時間から4時間半が必要だった。以下、必要な作業と時間を記載する。 陣地とする地表をならす「均土作業」、46分 陣地への砲身車進入、3分 陣地への砲架車進入、2分 陣地への砲床車進入、10分 砲床車から必要な部品を下ろす卸下作業、13分 地表への砲床組み立て、48分 砲床車離脱、10分 砲架車後退準備、10分 砲架車後退、7分 砲架車離脱、25分(砲架が砲床上に組み立てられる) 砲床への軌条の装着、11分 砲床修正、9分 砲身連結準備、10分 遥架砲身軸一致、6分 砲身巻き上げ準備、10分 砲身巻き上げ、24分(砲架上に砲身が載る) 砲身車離脱準備、7分 砲身車離脱および射撃準備、20分 以上の作業と時間を経て発砲が可能になる。撤去には2時間がかかった。
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