ほう‐か〔ハウ‐〕【砲架】
銃架
砲架
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 23:57 UTC 版)
Mk.I砲架 初期型の砲架。木製の車輪を使用し、液圧駐退・ばね圧復座式駐退復座機を砲身の上部に配置している。円柱形の砲脚を用いているため製造は容易であったが、仰角は16°に制限され、射程距離は5,966 mに止まった。第一次世界大戦初期の1914年から1915年にかけて、戦時量産体制下の粗製乱造による品質低下が原因で液圧駐退機からのオイル漏れによる復座機のばねの圧力低下が頻発し、人間が砲身を押し戻さなくてはならなくなり連射速度の低下を招いた。このため、戦争中に箱形の装甲オイルタンクを取り付ける改造が行われた。 Mk.II砲架 駐退復座機を従来のばね圧復座式からフランス製のM1897野砲と同様の気圧復座式に変更することで整備性が向上したが、それ以外はMk.I砲架と同じ。従来のMk.I砲架をMk.II仕様に改修したものはMk.I*砲架と表記される。 Mk.III砲架 1916年から運用試験が進められ大戦末期に実戦投入されている。従来の円柱型砲脚の代わりに中心部に四角形の穴を開けた四角柱型砲脚を取り付けたため仰角が30°に向上したのに伴い、射程距離も8,500 mにまで延伸した。さらに駐退復座機の配置を砲身の下部に変更し形状も四角柱に変更され、仰角が高くなると後座距離が小さくなる機能が追加されている。 Mk.IV砲架 Mk.III砲架の改良型で、仰角は37°にまで向上した。外見上はMk.III砲架との区別が付けにくい。 Mk.V砲架 18ポンド野砲用の砲架の最終型。駐退復座機はMk.IV砲架と変わらないが、砲脚を2本の脚を展開する開脚式に変更しており水平射角がこれまでの9°から50°にまで拡大した。さらに防盾の形状も変更され、車輪を空気入りゴムタイヤに変更している。
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