県内の地域差
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 19:44 UTC 版)
基本的には全県的によく似通っており、特に音韻やアクセントはほとんど共通しているが、文法や語彙を見ていくと方言対立が認められる。一番大きい方言対立は丹沢山地を挟んだ南北同士で、その次に大きいのは相模川を挟んだ東西同士である。ただし、相模川河口付近(平塚市と茅ヶ崎市など)は東海道で対岸が強く結ばれてきたため、川を挟んでもそれほど違いがない。南北・東西の違いのほかには、相模湾沿岸部(いわゆる湘南)、三浦半島、足柄地域(足柄上郡・足柄下郡)でそれぞれ特色が見られるほか、旧武蔵国や武蔵七党の支配を受けた地域は東京方言や多摩弁との共通点も強い。以下は、1961年に日野資純が発表した旧相模国地域(鎌倉市を除く)の方言区画(市・郡・区は発表当時のもの)。横浜市(大部分)、川崎市は東京都区部とともに「東京・横浜方言」として括られている。横浜地方における方言については、井上史雄によると「横浜発祥と言い切れる方言はない」と言う。 旧相模国地域の方言区画 北部方言 - 津久井郡、愛甲郡(宮ヶ瀬以北) 南部方言相模川東部方言相模原市、大和市、高座郡、横浜市戸塚区西部 三浦半島(三浦郡の一部、横須賀市、三浦市) 相模川西部方言愛甲郡(煤ヶ谷以南)、厚木市、秦野市、平塚市、中郡 足柄上郡、足柄下郡、小田原市 相模湾沿岸部方言 - 藤沢市、茅ヶ崎市、鎌倉市、逗子市、三浦半島相模湾部など
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