県内の地域区分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 16:25 UTC 版)
県域は、中西部の甲府盆地を中心とする国中(くになか)と、東部の相模川と多摩川の上流域および富士山北麓からなる郡内(ぐんない)に大別される。両者は方言(郡内は関東地方との結び付きが国中よりも高いため、西関東方言に分類)など、自然や文化においても大きく異なっている。 国中地方はさらに、甲斐を意味する「峡」(きょう)の後に方角を示す語をつけて「峡中」「峡北」「峡東」「峡南」「峡西」に分けられる。 国中(中西部)=山梨郡、巨摩郡、八代郡中北峡北(甲府盆地北部及び八ヶ岳山麓。韮崎市、北杜市) 峡中(甲府とその周辺。甲府市、甲斐市、中央市、昭和町など) 峡西(南アルプス市。旧中巨摩郡の釜無川西岸地域)山梨県の出先機関である地域振興局が再編成され、峡中地域振興局と峡北地域振興局が統合され「中北地域県民センター」となった。峡中地域振興局は峡西地域も管轄していたため、地域振興局の再編成と呼応する形で峡北・峡中・峡西の3地域の総称として、「山梨県中北地域」が天気予報などでも使われ始めた。 峡東(甲府盆地東部。笛吹市、山梨市、甲州市など) 峡南(富士川流域。南巨摩郡、西八代郡)→富士川流域地域は「河内(かわうち)」とも呼ばれる。 郡内地方(東部富士五湖)=都留郡東部(西桂以東。都留市、大月市、上野原市) 富士五湖、富士北麓 「国中」「郡内」は、戦国時代以来の呼称。「中西部」「東部富士五湖」は気象情報で用いられている。郡名は古来用いられてきたもの。「峡○」は、県の出先機関である地域振興局の区分となっている(この四つの他、東部・富士北麓地域振興局がある)。国中地方は東海地方の文化圏であるのに対し、郡内地方は関東地方の文化圏となっている。方言も国中弁と郡内弁で異なる。
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