発売終了したもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 22:25 UTC 版)
「電子書籍リーダー」の記事における「発売終了したもの」の解説
シグマブック 松下電器産業(現パナソニック)が2003年7月に発表、2004年2月20日に発売した電子書籍専用端末。シグマブック独自のファイルフォーマット、eBookJapanのebi-jファイル、テキストファイル、ビットマップファイルに対応した。この機器は単三の乾電池2本で3~6か月使用でき、また電源を切っていても内容は表示されたままという電子ペーパーディスプレイ(モノクロ)を採用して重量は300gであった。 大きな特徴は見開きの画面であることが挙げられる。漫画は見開きを一つのページ単位で描画する作家が多く、見開きを一つページにして迫力あるシーンを描画する作家もいれば、片方のページに描いた内容をもう片方のページで説明するなど見開きで見ることができるというのは作家(特に漫画家)にとって非常に重要な要素の一つである。ただし、同端末はモノクロしか表示できないにもかかわらず価格が3万円台という事もあり、出版業界を大変革させるに至らなかった。 ワーズギア 2006年にはシグマブック後継のカラー液晶ディスプレイを採用した単画面仕様のWords Gear(ワーズギア) が発売されたが普及せず、2008年3月に電子書籍端末の製造を終了、同年9月30日には配信サービスも終了した。 リブリエ ソニーが2004年4月24日に発売した電子書籍専用端末。対応する電子書籍のファイルフォーマットは独自形式を主体とするが、シグマブックとの違いはその多機能性である。電子辞書を使用することができ、また朗読機能も有していた。しかし、書籍に対して本体価格が4万円台と高く、モノクロ表示しかできないこと、書籍は閲覧期間を制限されたレンタルのみという制限などもあり、電子書籍の普及に貢献するには至らなかった。端末の製造は2007年5月に終了、配信サービスも2009年2月に終了した。 ソニー・リーダー ソニー製ブックリーダー。E INK方式電子ペーパーを使っている。画面はモノクロ表示である。2006年9月に米国で販売が開始され、2010年12月10日に日本でも発売された。2013年モデルのPRS-T3を最後に後継機種のリリースの予定はない。 biblio leaf SP02 auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話が2010年12月に発売した電子書籍専用端末。独自形式を採用。CDMA2000 1xEV-DO Rev.A対応通信モジュールおよび無線LAN、ソーラーパネルなどを搭載。開発・製造は台湾・鴻海精密工業(Foxconn)。2012年5月に販売終了。2016年4月30日には「LISMO Book Store」サービス終了に伴い停波した。 GALAPAGOS シャープ製のブックリーダー。2010年12月10日より発売。通常の電子書籍フォーマットに加え、日本独自の雑誌などのコンテンツにも対応した次世代XMDF対応書籍ビューアを搭載していた。 またNTTドコモよりFOMAハイスピードの3G回線に対応したブックリーダー (SH-07C)(シャープ製)が2011年に発売された。OSにはスマートフォンで搭載されているAndroidが採用されているため、Androidのブラウザやコンテンツも一部利用可能となった。 BookLive Lideo(リディオ) 日本のBookLive社が開発したブックリーダー。日本では2012年12月から三省堂書店をはじめとした、全国書店より8,480円で発売されていた。特徴は、WiFi(無線LAN)とWiMAX(公衆高速無線回線)が標準装備され、通信料が完全無料の端末である。通信利用について容量制限や、基本料金などの条件がない国内では唯一の書籍専用端末だった。2016年5月8日、三省堂書店での店頭販売を終了。2018年5月31日、保証期間外の修理・付属品の供給を終了。
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