甲型と乙型
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エンジンが変更された当時から、八九式中戦車は「ガソリンエンジン搭載型を甲型、ディーゼルエンジン搭載型を乙型」としてエンジンを中心に区分されていた。 戦後、エンジン変更と同時に車体形状が変化したと思われていたので、「甲型(ガソリンエンジン搭載型)は前期型車体(甲型車体と一般に呼ばれる)であり、乙型(ディーゼルエンジン搭載型)は後期型車体(乙型車体と一般に呼ばれる)である」と、エンジンと車体形状が対応して一致していると思われていた。そのため甲乙といえばエンジンの種類だけでなく、同時に車体形状の型を意味していた。しかしながら、一見車体形状が乙型でありながらガソリンエンジンを搭載していた八九式が多数存在したことが判明し、エンジンと車体形状が必ずしも対応していないことが知られるようになった。この場合エンジンを中心にした本来の区分だと、この八九式は乙型ではなく、甲型(ガソリンエンジン搭載型)の後期型車体に分類される。これは車体変更が1933年(昭和8年)からであり、エンジン変更が1934年(昭和9年)〜1935年(昭和10年)頃からと、ずれがあるためである。
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甲型と乙型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 05:38 UTC 版)
五式戦闘機一型には艤装の違いにより一型甲や一型乙などと十干を付して呼び分ける書籍が存在する。これらは軍による公式な呼称ではなく戦後になって流布した便宜上の呼称でしかないが、一型甲と一型乙とを分ける定義には以下のような解釈が有り、定説は存在しない。 三式戦闘機初期の時代から用いられていたファストバック型キャノピーを持つ機体を甲型とし、涙滴型キャノピーに改良された機体を乙型とする説。キャノピーについて言及されている文献も渡辺 (2006)、多賀 (2002)など比較的多く、最も一般的な説または解釈である。 二型を改造して生産した275機の後に新造された機体は翼内の12.7mm機関砲が廃止されており、それを乙型としたと言う説。キャノピー形状ではなくこの武装変更によって五式戦闘機I型甲型、乙型を呼び分けたとされる。 3機の原型機がキ100-I乙型の名称で計画・試作され、それを元に改造された首無し三式戦闘機275機がキ100-I甲型であるという説。これはピカレッラ (2010) によるもの。ならその後に新規に生産された機体は乙型なのかと言うと、ピカレッラはそれを直接定義せず、甲型の生産途中でなされた各種の改良が中後期生産型である乙型に取り入れられたとしているだけである。
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