球函数とは? わかりやすく解説

球面調和関数

(球函数 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/11 02:49 UTC 版)

球面調和関数(きゅうめんちょうわかんすう、: spherical harmonics[1])あるいは球関数(きゅうかんすう、: spherical functions[2])は以下のいずれかを意味する関数である:


注釈

  1. ^ 超幾何関数は一般には無限級数であるが、第一引数が負の整数である場合は、ここで示した有限級数の形で書き表す事ができる。
  2. ^ ゲーゲンバウアー多項式の項目には、ゲーゲンバウアー多項式と超球多項式は同一であると書いてあるが、本項では 野村 (2006, p. 20) に従って超球多項式を定義したため、ゲーゲンバウアー多項式とは定数倍異なる。
  3. ^ なお、L2(S2, sin θ dθ dφ) は前節で L2(Sn − 1) と書いていた空間で n = 3 としたものと同一である。
  4. ^ これは 次の球面調和関数のどんな正規直交基底にも成り立つ。

出典

  1. ^ 文部省 著、日本物理学会 編『学術用語集 物理学編』培風館、1990年9月。ASIN 4563021954ISBN 4-563-02195-4NCID BN05183934OCLC 23241821全国書誌番号:90057219 
  2. ^ ブリタニカ百科事典
  3. ^ 野村 2006, p. 9
  4. ^ 野村 2006, pp. 5–6.
  5. ^ 野村 2006, p. 12.
  6. ^ 野村 2006, p. 10.
  7. ^ a b c 野村 2006, p. 17
  8. ^ 野村 2006, p. 20.
  9. ^ 日本測地学会 2004.
  10. ^ 野村 2006, p. 13.
  11. ^ a b 野村 2006, pp. 15–16
  12. ^ Edmonds, A. R.. Angular Momentum In Quantum Mechanics. Princeton University Press. p. 81 
  13. ^ Watson & Whittaker 1927, p. 395.
  14. ^ Unsöld 1927.
  15. ^ Stein & Weiss 1971, §IV.2.



球函数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/26 00:41 UTC 版)

球函数に対するプランシュレルの定理」の記事における「球函数」の解説

詳細は「帯球函数」を参照 G を半単純リー群、K を G の極大コンパクト部分群とする。G 上のコンパクト台付き両側 K-不変函数からなるヘッケ環 Cc(K\G/K) はヒルベルト空間 H=L2(G / K) に畳み込み作用する。G ⁄ K は対称空間ゆえ、この ∗-代数可換である。その像の、作用素ノルムに関する閉包は、単位的でない可換 C∗-環 A {\displaystyle {\mathfrak {A}}} であり、ゲルファント同型によってそのスペクトル X 上の連続函数無限遠消えているものの全体同一することができる。このスペクトルの点は、 A {\displaystyle {\mathfrak {A}}} から C への連続 ∗-準同型、即ち A {\displaystyle {\mathfrak {A}}} の指標与えられる。 S′ で H 上の作用素集合 S の交換団を表すならば、 A ′ {\displaystyle {\mathfrak {A}}'} は H 上の G の正則表現交換団同一視することができる。そうして、 A {\displaystyle {\mathfrak {A}}} は H における K-不変ベクトル全体の成す部分空間 H0変えない。さらに言えば、それが H0 上で生成する可換フォンノイマン環極大可換部分環である。スペクトル論により、局所コンパクト空間 X 上の測度 μ と、H0L2(X, μ) の間のユニタリ変換 U で A {\displaystyle {\mathfrak {A}}} に属す作用素全体対応する乗算作用素全体の上へ写すものとが、本質的にただ一つ存在する。 この変換 U を球フーリエ変換あるいは単に球変換呼び、μ をプランシュレル測度と呼ぶ。ヒルベルト空間 H0 は G 上の両側 K-不変自乗可積分函数全体の成す空間 L2(K\G/K) と同一視することができる。 A {\displaystyle {\mathfrak {A}}} の指標 χλ(即ち X の点)は、Cc(K\G/K) に属する f に対す等式 χ λ ( π ( f ) ) = ∫ G f ( g ) ⋅ φ λ ( g ) d g {\displaystyle \chi _{\lambda }(\pi (f))=\int _{G}f(g)\cdot \varphi _{\lambda }(g)\,dg} を通じて G 上の正定値球函数 φλ によって記述することができる。ただし、π(f) は A {\displaystyle {\mathfrak {A}}} における畳み込み作用素であり、積分は G のハール測度に関するのである。 G 上の球函数 φλ はハリッシュ=チャンドラの公式 φ λ ( g ) = ∫ K λ ′ ( g k ) − 1 d k {\displaystyle \varphi _{\lambda }(g)=\int _{K}\lambda '(gk)^{-1}\,dk} で与えられる。この式に関して積分は K 上のハール測度に関するのである。 λ は A* = Hom(A,T) の元である。ただし A は G の 岩澤分解 G = KAN における可換ベクトル部分群 A とする。 λ′ は以下のようにして G 上で定義される。まず λ を、A の上への群準同型用いて可解部分群 AN の指標延長し、 λ ′ ( k x ) = Δ A N ( x ) 1 / 2 λ ( x ) ( k ∈ K , x ∈ A N ) {\displaystyle \lambda '(kx)=\Delta _{AN}(x)^{1/2}\lambda (x)\quad (k\in K,\,x\in AN)} と定める。ただし、ΔAN は AN のモジュラスとする。 相異なる二つ指標 λ1, λ2 が同じ球函数を定め必要十分条件は、λ1 = λ2·s となることである。ただし s は A のワイル群 W = NK(A)/CK(A) の元とする。この剰余群は A の K における正規化群同じく A の K における中心化群割ったもので、有限鏡映群を成す。 ここから、 「X は商空間 A∗/W' と同一視することができる」 ことがわかる。

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