メンデルスゾーン:無言歌集 第2巻
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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メンデルスゾーン:無言歌集 第2巻 | Lieder ohne Worte Heft 2 Op.30 U 103, 77, 104, 98, 97, 110 | 作曲年: 1833-1835年 出版年: 1835年 初版出版地/出版社: Simrock |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 変ホ長調 「瞑想」 "Contemplation" | 4分00秒 | |
2 | 変ロ短調 「安らぎもなく」 "Without repose" | 2分00秒 | |
3 | ホ長調 「慰め」 "Consolation" | 2分00秒 | |
4 | ロ短調 「道に迷った人」 "The astray" | 2分30秒 | |
5 | ニ長調 「小川」 "The brook" | 2分00秒 | |
6 | 嬰ヘ短調 「ヴェネツィアの舟歌 第2」 "Venezianisches Gondellied II" | 3分30秒 |
作品解説
ワーグナーが「第一級の風景画家」と言ったように、メンデルスゾーンは情景描写や標題音楽の作曲において才能を発揮している。
この“言葉のない歌曲”、「無言歌」、という形でメンデルスゾーンは心象風景や感情描写までも、表現した。歌曲風の旋律をもった器楽曲であるため、旋律線をはっきりと浮き立たせ、抒情的に演奏することが重要だろう。
メンデルスゾーンが活躍したこの時期、ブルジョアジーの家庭を中心に、ピアノが教養として普及した。そのため、家庭で気楽に弾ける作品が多く作られたが、この《無言歌集》もその一つである。
《無言歌集》は各6曲ずつの計8集からなり、生前に出版されたのは、第6集までである。第7集は、1851年、第8集は1867年に出版された。1832年、第1集を出版したときには、メンデルスゾーンは、《ピアノのためのメロディー》と記しており、《無言歌集》の名称をもつようになったのは1835年に第2集を出版してからのことであった。
標題をもっているものが多いが、作曲者自身によってつけられたものはわずかである。実際、メンデルスゾーンは標題をつけることによって、音楽的な想像力が限定されることを嫌っていたようだ。
第2巻
1.変ホ長調「瞑想」 / op.30-1 (1835)
2.変ロ短調「心配(安らぎもなく)」 / op.30-2 (1835)
3.ホ長調「慰め」 / op.30-3 (1835)
27小節の小品。
4.ロ短調「さすらい人」 / op.30-4 (1834)
無言歌の中ではめずらしく、ソナタ形式をとっている。
5.ニ長調「小川」 / op.30-5 "The brook"(1833)
6.嬰ヘ短調「ヴェネツィアの舟歌 第2」 / op.30-6 (1835)
6曲中、作者自身による副題をもつ唯一の作品。作品19の舟歌よりも、テンポはややはやめられるが、すべるような流動性は保って演奏される。「二つの声部は絶えずきわめて明瞭にうきたたせなければならない」とかかれている。
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