構成式とは? わかりやすく解説

材料の構成式

(構成式 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/28 05:11 UTC 版)

材料の構成式(ざいりょうのこうせいしき、: constitutive equation of materials)とは、物体を構成する物質の外的作用に対する応答特性を表現する関係式である。構成方程式は物質の特性を反映する関係式であるため、材料定数と呼ばれる物性量が必ず含まれている[1]。現実の物質は離散的な原子分子の集まりであるが、構成方程式はこれらの詳細には立ち入らず連続体として理想化した場合における物理量の間の関係を記述する。材料力学においては物質の力学的特性、すなわち、外力に対する変形を表現する応力-歪みの関係式が構成方程式と呼ばれる。より広くは電磁気的な関係まで含めて構成方程式と呼ばれるが、熱力学的な関係を含む場合は状態方程式と呼び分けられる。


  1. ^ 京谷孝史 著、非線形CAE協会 編『よくわかる連続体力学ノート』森北出版、2008年、211頁。ISBN 978-4-627-94811-2 
  2. ^ 北野 (2015)
  3. ^ Particle Data Group



構成式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/23 03:46 UTC 版)

ヘモレオロジー」の記事における「構成式」の解説

血液剪断応力剪断速度の関係は実験的に測定され、構成式により表される複雑な血液マクロ流動学的な振る舞い考えれば種々の流動学変数ヘマトクリット剪断速度など)の効果記述するのに単一モデルでは表現できない可能性考えられる実際に実験的データカーブフィッティング特定の流動学モデルに基づくものなど、様々なアプローチによる構成式が存在するニュートン流体モデル 全ての剪断速度粘度一定であるモデル。このモデルは高い剪断速度 ( γ ˙ > 700 s − 1 {\displaystyle {\dot {\gamma }}>700\,s^{-1}} ) かつ血管径が血球より遥かに大き場合において適用可能である。 ビンガム流体モデル 赤血球の低い剪断速度での凝集考慮入れたモデル降伏応力閾値付近では弾性体のように振る舞う。 アインシュタインモデル μ a = μ 0 × ( 1 + k H ) {\displaystyle \mu _{a}=\mu _{0}\times (1+kH)} μ0懸濁流体ニュートン粘度、k は粒子形状依存する定数、H は粒子体積割合。この構成式は粒子占め体積割合小さ懸濁流体適用出来る。アインシュタイン球状粒子場合は k = 2.5 であることを示した。 Cassonモデル τ 0.5 = a | γ | 0.5 + b 0.5 {\displaystyle \tau ^{0.5}=a|\gamma |^{0.5}+b^{0.5}} a と b は定数剪断速度が非常に小さい時は b が剪断応力寄与する実際血液での実験データでは、単一定数 a, b の組み合わせでは剪断速度の全範囲フィットしないが、剪断速度範囲分割して複数定数組み合わせ当てはめることにより良好な再現性得られる。 Quemadaモデル μ a = μ 0 ( 1 − 0.5 k H ) − 2 {\displaystyle \mu _{a}=\mu _{0}(1-0.5kH)^{-2}} k = k 0 + k ∞ γ r 0.5 1 + γ r 0.5 {\displaystyle k={\frac {k_{0}+k_{\infty }\gamma _{r}^{0.5}}{1+\gamma _{r}^{0.5}}}} γ r = γ γ c {\displaystyle \gamma _{r}={\frac {\gamma }{\gamma _{c}}}} k0, k∞, γc は定数。この構成式は広範囲剪断速度での血液データ当てはめたものである

※この「構成式」の解説は、「ヘモレオロジー」の解説の一部です。
「構成式」を含む「ヘモレオロジー」の記事については、「ヘモレオロジー」の概要を参照ください。

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