木蝋とは? わかりやすく解説

もく‐ろう〔‐ラフ〕【木×蝋】

読み方:もくろう

ハゼノキ果皮から圧搾によって得る油脂主成分パルミチン酸漂白または脱色したものを晒(さらしろう)といい、白色日本特産で、四国九州および和歌山地方産するろうそくつや出しなどに使用。はぜろう。日本ろう。ジャパンワックス。→和ろうそく

木蝋の画像
江戸時代の木蝋(晒)づくり

ハゼ


木蝋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/04 04:25 UTC 版)

木蝋(もくろう)(Japan wax)とは、生蝋(きろう)とも呼ばれ、ウルシ科ハゼノキ(Japanese wax tree)やウルシの果実を蒸してから、果肉や種子に含まれる融点の高い脂肪を圧搾するなどして抽出した広義の。果実全体の約20%を占める[1]。化学的には狭義の蝋であるワックスエステルではなく、中性脂肪パルミチン酸ステアリン酸オレイン酸)を主成分とする。また粘性の高い日本酸(Japanic acid)を含んでいる。


  1. ^ 平岡 裕一郎、他 (2005). “ハゼノキ優良候補木の果実収量と含蝋率の年次変動”. 林木育種センター研究報告 21: 75-83. 
  2. ^ a b 水沼仁宏 (1966). “ヒマシ油・木蠟系の物性論的考察”. JORNAL OF J.C.C.A. 3: 10-19. 
  3. ^ “櫨蝋に含有される脂肪酸の分析”. (2013年9月14日) 
  4. ^ 香田徹也「昭和15年(1940年)林政・民有林」『日本近代林政年表 1867-2009』p420 日本林業調査会 2011年 全国書誌番号:22018608


「木蝋」の続きの解説一覧

木蝋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 18:19 UTC 版)

ウルシ科」の記事における「木蝋」の解説

果実から木蝋と呼ばれる取り和蝋燭原料などとして使用するともできる和蝋燭原料としては特にハゼノキ利用される。 木蝋 和蝋燭制作風景 燃焼する和蝋燭

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木蝋(生蝋、Japan wax)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/06 03:04 UTC 版)

」の記事における「木蝋(生蝋Japan wax)」の解説

ハゼ蝋Japan waxハゼノキ果実から作られる主として果肉含まれるのであるが、果肉種子分離せず抽出したものでは種子含まれるものとの混合物となる。伝統的に蒸篭蒸して加熱した果実大きな鉄球とこれがはまり込む鉄製容器の間で圧搾する玉締め法が、近代工業的には溶媒抽出法用いられる和蝋燭木製品つや出し用いられる日本では主に島原半島などの九州北部四国生産されている。日本以外では"Japan wax"と呼ばれ明治・大正時代には有力な輸出品であった21世紀初頭の現在において海外人気復活しているが、日本国内での生産量は減少一途で、特に@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}良質製品得られる[要追加記述]玉締め法を行っている生産者長崎県島原市わずかに残るのみである。 木蝋の主成分ワックス・エステルではなく化学的に中性脂肪である。 主成分パルミチン酸 CH3(CH2)14COOH のトリグリセリドウルシ蝋 ハゼノキ近縁ウルシ果実からもハゼ蝋性質のよく似た木蝋が得られる江戸時代東北など東日本主産地だったが、ハゼ蝋押され現在の日本ではほとんど生産されていない。漆も参照。なお、ハゼ・ウルシともにウルシ科植物である。 主成分ハゼ蝋と同じパルミチン酸グリセリド

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