朝鮮戦争と韓国での扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 15:23 UTC 版)
中華人民共和国の建国初期である1949年秋から朝鮮族の中国への「愛国主義」教育が行われはじめ、朝鮮族には中国公民としての忠誠心が求められるようになった。1950年6月25日に朝鮮戦争が勃発すると、「祖国」朝鮮防衛のために、入隊志願の気運が高揚し、たくさんの朝鮮族が北朝鮮を支援した。韓国ではハンギョレによると、「朝鮮族」は韓国映画で主に治安と民生を脅かす犯罪者として描かれてきたように、卑称や蔑称に近い意味を持つ。 脱北者を売り飛ばすためにブローカーしている者や、中華人民共和国に従って、脱北同胞を保護しないなど、他の外国籍朝鮮民族より、自己の利益や自国(中華人民共和国民)を優先する傾向がかなり強い。サッカーの応援でも中華人民共和国を応援することに韓国や北朝鮮では批判がある。また、サッカー選手の例を見れば、朝鮮族の選手は延辺のチームに所属する以外なら他の中国のクラブに所属する選手が多く、韓国のKリーグのクラブに所属する選手は少ないと同時に、一般人でも延辺を中心とした東北三省か中国の大都市で働く者が多く、韓国で働く者は少ない。 2020年10月、アメリカの大学に進学する全世界の学生が使用するSATとAPの教科書が、歴史上ほとんどの期間、朝鮮は中国の植民地だったと記述していることがJTBCニュースルームの取材で明らかになったが、JTBCニュースルームによると、百度が運営する百度百科でも、尹東柱や尹奉吉や安重根や金九が朝鮮族と表記されており、尹東柱は国籍も中国籍になっている。朝鮮族が中国籍を取得したのが1954年であることを勘案すれば、事実関係が間違っており、これらの独立活動家が満洲、上海、吉林省に居住して独立活動を行っていたためとみられるが、この場合、朝鮮の抗日運動が中国の抗日運動の歴史に編入されることになる。
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