しょ‐しゃ【書写】
書写
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 06:49 UTC 版)
漢代以来、文字の書写において時おり隷定字が出現することがある。例えば、漢末、古文経が流行し、隷書の碑文石刻の中には大量に古文・籀文・篆文の隷定字が出現する。清朝の復古の気風において殊に盛行し、傅山・朱彝尊らはみな隷定字で書くことを愛した。理由の一端として、漢字が表語文字であるためであるが、主流書体は小篆が隷書に転換した(“隷変”)時に、大量の構成要素が訛変を起こして構成原理を破壊してしまい、後世の人が構成原理を維持して失われないことを期して、それゆえ隷定字で書いたというものである。理由のもう一端として、古をもって雅とする恋古懐旧のコンプレックス心理もありうる:155,162。 近代の小学大家章太炎は、常日頃書信の中で好んで『説文解字』の小篆の隷定字を使った。例えば、ある書簡で、彼は“得”を“𢔶”()と書き、“函”を“圅”()と書き、“更”を“㪅”()と書き、“以”を“㠯”()と書き、“棋”を“棊”()と書いたが、すべて通行の書法とは異なる隷定字である:672。2017年、上海人民出版社が出版した『章太炎全集・書信集』では、これらの字形を残し、その書写の本来の面貌を具現した。
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