日本における神智学協会とは? わかりやすく解説

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日本における神智学協会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 01:07 UTC 版)

神智学協会」の記事における「日本における神智学協会」の解説

神智学#〈神智学〉運動と日本」も参照 類似宗教学者自称)の吉永進一は、日本霊性文化における〈神智学〉の重要度アメリカ比べる1960年代まで低く明治期から紹介されたにもかかわらず当初は常に忘却されていたと述べている。〈神智学〉が一般に広まったのは、「精神世界」の流行や「第三次宗教ブーム」が見られた「1970年代から80年代以降で、「精神世界ブーム」(現在のスピリチュアル」)の重要な一角占めている。 日本の「神智学協会」の活動としては、明治22年にはオルコット来日し文献翻訳され神智学ロッジ作られたが、評価一部仏教青年限られ仏教復興運動軌道に乗ると、〈神智学〉は忘れられた。明治40年代には、海軍機関学校講師であったE・Sスティーブンソンというポイント・ローマ派の人物逗子ロッジ開きブラヴァツキー書籍翻訳している。 大正期には、詩人慶應義塾大学英語教員のジェイムズ・カズンスが中心となり、アディヤール派のロッジ活動が行われ、大正9年東京国ロッジ開設された。その後鈴木大拙夫妻京都にうつると、このロッジ閉鎖された。大正13年には、大拙の妻鈴木ビアトリス大谷大学龍谷大学教員中心に大乗ロッジ発足させた。これにはアメリカハリウッドにあるクロトナ神智学学院滞在した宇津木二秀も参加し京都での活動宇津木鈴木大拙夫妻中心となって行われたロッジ活動低迷していたが、〈神智学〉の思想大正時代以降ある程度広まった昭和期には、教育者牧師翻訳者であった三浦関造1883年 - 1960年)が〈神智学〉に興味持ち精神療法家兼子尚積との出会い見神体験経て霊的な実践家として活動するようになった昭和5年にはアメリカ滞在しサンディエゴポイントロマ神智学協会講演行い、〈神智学〉の影響受けたメタフィジカル教師たち交流した神智学的なメシア論を展開し戦中ファシストオカルティスト提携していた。昭和28年にスワーミー・ヨーガーナンダのヨーガ技法集めた幸福への招待』(東光書房1953年)を著し最晩年7年間は神智学ヨーガ教師として活動し神智学ヨガ団体竜王会」(綜合ヨガ団体竜王会)を結成した(ただし、竜王発足後三浦紹介したのはヨーガーナンダのヨーガではなくインドヨーガ堕落しており、アリス・ベイリー、ポール・ブラントン、モーリス・ドーリルなどを学ぶことが重要であると主張する一方、「いかがわしい誤謬だらけの西洋模倣ヨガの本を悉く捨ててしまいなさい」とも述べている)。 三浦によって「竜王文庫」が設立され機関誌至上我の光』(昭和29年創刊)を刊行し三浦生前には自著や〈神智学〉、ヨガ書籍10冊ほど出版された。当時冷戦時代であり、三浦終末思想展開したドーリルの教説に特に傾倒しブラヴァツキー霊的進化論新時代到来終末思想マスターマハトマ)と彼らが住むシャンバラ存在救世主待望地球空洞説ユダヤ人陰謀説などを背景に、自身の神格化強め竜王会は一種宗教団体近くなっていった昭和35年三浦死去したため、竜王会の終末思想激化することはなかった。会長職は娘の田中恵美子継いだ竜王文庫三浦著作など刊行し続け1970年代まで神智学思想数少ない供給源であった1971年昭和47年)に、竜王会の内部部門として神智学協会日本支部である「神智学協会ニッポン・ロッジ」が作られ田中恵美子初代会長となった田中恵美子1995年没した後、1996年から2003年まではジェフ・クラークが第2代会長務めた神智学ニッポン・ロッジは、2003年竜王会と分かれインドのアディヤールに国際本部がある神智学協会神智学協会アディヤール)直属となった杉本良男は、近年はあまりめだった活動行ってないようであると述べている。

※この「日本における神智学協会」の解説は、「神智学協会」の解説の一部です。
「日本における神智学協会」を含む「神智学協会」の記事については、「神智学協会」の概要を参照ください。

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