悪臭防止技術
畜舎から発生する悪臭は、近辺からの苦情が多く大きな社会問題となっています。酪農家はこの悪臭の防止策には昔から頭を悩ませているところですが、現在いろいろな「脱臭装置」が開発されていますので、 その主なものを紹介しましょう。ちなみに、悪臭防止法で規制されている12の物質のうち、11の物質がいずれも畜舎で発生しやすく、 今後はこの規制をクリアすることが悪臭対策の目標となっています。 |
「生物学的脱臭装置」または「生物脱臭装置」と呼ばれています。微生物の働きで悪臭な成分を無臭な成分に変えて脱臭する装置です。次に紹介する「土壌脱臭装置」「ロックウール脱臭装置」はこの代表的なものです。「堆肥」「ピートモス」もバイオフィルタに属しますが、微生物の活性が低く、 「土壌脱臭装置」などに比べて効果も低めです。 |
土壌の中の微生物の働きで、無臭な成分に変えて脱臭する方法です。土壌は火山灰土壌(黒ぼく土)が適し、土壌の高さは50cm程度。 土壌層の下部に空間を設け、そこに処理施設から発生するアンモニアガスなどの主な臭気ガスを送り込みます。微生物の働きに合った臭気ガスを送り込み、永続的に脱臭できる方法ですが、広い敷地面積を必要とします。 |
綿を主原料とする材料の中の微生物により、無臭な成分に変えられて脱臭する方法です。「土壌脱臭装置」の問題点である装置面積の規模を縮小するために開発されました。 |
オガクズを用いて脱臭する装置です。下部に玉石や砂利などで空間を設け、その上にオガクズを1mくらい積み上げ、空間に臭気ガスを送り込んで、 オガクズに臭気成分を通過・吸着させるしくみです。 <ミルククラブ情報誌'93 AUTUMN vol.9より> |
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