怪奇植物 グリーンモンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:42 UTC 版)
「ウルトラマンの登場怪獣」の記事における「怪奇植物 グリーンモンス」の解説
第5話「ミロガンダの秘密」に登場。 オイリス島に生育する食肉植物のミロガンダが、品種改良のために植物学者の山田博士によって照射されたガンマ線の影響で幼年期の姿に退行して突然変異を起こして狂暴化し、動物のように自らの意思で移動できるようになった。 オイリス島の水を飲んで帰ってきたオイリス島の調査団団員たちを襲い、鉢植えサイズから等身大まで成長する。女性カメラマンの屋敷の階段に隠れ、パトロール中のアラシの足を掴み倒して襲いかかるも投げ飛ばされたために毒霧を噴射し、苦しむ彼に改めて襲いかかるが抵抗される。駆けつけたハヤタに蹴飛ばされてスーパーガンで撃たれて池に沈むが、そのエネルギーを吸収して巨大化して丸の内のビル街に出現する。武器は花弁奥のクロロフィル核から放射する霧状の緑色の麻酔液であり、これを浴びせてウルトラマンを麻痺させる。最後は花弁の奥にある弱点のクロロフィル核にスペシウム光線を浴びせられ、炎上して灰になる。 ミロガンダは幼年期にオイリス島の河川周辺に沿って群生・繫殖し、虫や動物を捕食するが、やがて自らの成長に欠かせない栄養素でオイリス島の川の水にのみ存在する特殊な珪素を栄養分として補給するようになるため、同島の川の水を飲んで珪素が体内に残っていた調査隊の隊員たちが襲われる理由となった。一定の時期を過ぎると食虫植物の性質がなくなり、美しい赤い花を咲かせた成体が日本へ持ち込まれる。幼年期のミロガンダは自立して動くことこそないが、グリーンモンスと同一の形態であり、銃で撃たれておとなしくなる。 スーツアクター:中村晴吉 デザインは成田亨。サボテンをもとにアンバランスな形状でデザインされた。 後頭部に頭、花弁の部分に左手を入れている。 ミロガンダが調査隊の隊員を襲うシーンは、グリーンモンスの着ぐるみを寝かせて撮影された。特撮班の撮影後に本編班での撮影が行われたため、本編撮影時には足元がすり減っていた。最後の炎上シーンでは、着ぐるみが実際に燃やされた。 怪獣図鑑のイラストでは1本しかない枝が腕のように1対になり、正面の発光体も目のように描かれるなど、実物とは若干異なるデザインになっており、それを元にして怪獣消しゴムも作られた。 『ウルトラファイト』では緑色の麻酔液を「モンスガス」と呼び、『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』では「ミスティ・ポワゾン」と呼んでいる。 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体となっている。 『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』に登場する閻魔獣ザイゴーグの胸は、グリーンモンスをモチーフとしている。
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