性別にみる作品の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 22:58 UTC 版)
「子供向けアニメ」の記事における「性別にみる作品の特徴」の解説
「少年向けアニメ」および「少女向けアニメ」も参照 両性に支持されている作品もあるが、おおむね4歳児以降では類型的な男女別の嗜好を好むため、男児向け、女児向けの区別がはっきりと分かれる作品が多い。男児向けではロボットアニメやヒーローが主人公のアニメ、女児向けでは魔法少女アニメやアイドルが主人公のアニメがその代表とも言える。ただし、結果的に異性にも支持を得る作品があったり、時代の趨勢とともに、制作側や視聴者が男女の区分にこだわらない傾向も見られる。 少年漫画の『週刊少年ジャンプ』(集英社)『週刊少年マガジン』(講談社)『週刊少年サンデー』(小学館)、少女漫画の『りぼん』(集英社)『なかよし』(講談社)『ちゃお』(小学館)をはじめ、漫画雑誌やライトノベルを原作とするアニメは小学校高学年から中高生の青少年をターゲットにしている作品が多いが、アニメ化により原作の読者層より幼い男児・女児へも広まった作品も多い。 男児向けコンピューターゲーム・カードゲーム・玩具(ホビー)の販促漫画作品を原作としたものは『月刊コロコロコミック』(小学館)で展開される作品が他を圧倒し、漫画・アニメとのメディアミックスを進めてきた。また、女児向け作品でも『たまごっち!シリーズ』『リルぷりっ』『アイカツ!シリーズ』『プリティーシリーズ』のようにコンピューターゲーム(アーケードゲーム)を原作としたメディアミックス作品も現れている。 藤子不二雄作品や『ポケットモンスターシリーズ』『ビックリマン』『妖怪ウォッチシリーズ』などは、当初は男児向けとしてカテゴライズされていたものの、後に女児向けにおいてのメディア展開も行われており、事実上のジェンダーレス作品である。いずれもアニメ化など長期メディア展開の過程で本来の層以外に向けたアレンジが行われている。特に性別を問わない学習雑誌の掲載作品には顕著であり、『ドラえもん』は連載当初の原作のアンケートで少女の人気が低かったので、女子向けのひみつ道具を出すようにしたこともある。『ポケットモンスターシリーズ』では女児にもターゲットを広げたいという制作側の意向で、原作ゲームではフシギダネ、ゼニガメ、ヒトカゲの3種のポケモンの中から1匹を選択するのに対し、アニメ版の主人公・サトシの最初のポケモンをピカチュウに変更している。 『世界名作劇場』も『トム・ソーヤの冒険』など原作の選択からうかがえるように、作品ごとに男児と女児の両方に向けて展開していた。また、元々が新聞漫画が原作であり、ファミリー向けに該当する『サザエさん』でファッションドールなどの女児向けの玩具展開を行っていた時期もある。
※この「性別にみる作品の特徴」の解説は、「子供向けアニメ」の解説の一部です。
「性別にみる作品の特徴」を含む「子供向けアニメ」の記事については、「子供向けアニメ」の概要を参照ください。
- 性別にみる作品の特徴のページへのリンク