常磐津節浄瑠璃
名称: | 常磐津節浄瑠璃 |
ふりがな: | ときわずぶしじょうるり |
芸能工芸区分: | 芸能 |
種別: | 音楽 |
認定区分: | 各個認定 |
指定年月日: | 1995.05.31(平成7.05.31) |
解除年月日: | |
指定要件: | |
備考: | |
解説文: | 常磐津節は、三味線音楽の語【かた】り物【もの】である浄瑠璃【じようるり】の一つで、延享【えんきよう】四年(一七四七)に宮古路豊後掾【みやこじぶんごのじよう】の高弟であった宮古路文字太夫【もじたゆう】が常磐津文字太夫と改名し、一派を開いたときから始まる。以後、主として江戸の歌舞伎【かぶき】舞台で出語【でがた】りを主要な演奏の場とする歌舞伎音楽として発達し音楽的に洗練され、さらに歌舞伎や舞踊の舞台を離れて独立した音楽としても演奏されるようになって現在に至っている。 その特色は、宮古路豊後掾によって工夫され、後に豊後節【ぶんごぶし】系浄瑠璃と総称される新内節【しんないぶし】や宮薗節【みやぞのぶし】、さらに常磐津節の流れをひく清元節【きよもとぶし】などのなかで、リズムやテンポが極端に変化せず舞踊に適した曲調となっていることや、語る部分と歌う部分が、極端に偏らずバランスがとれ、重厚な時代物に優れていることとされる。 常磐津節浄瑠璃は、三味線と息を合わせ、技巧を押さえた自然な発声法と比較的素朴な語り方によって、この常磐津節の特色を発揮するもので、芸術上特に価値が高く芸能史上も特に重要なものである。 |
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