学校給食とコッペパン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 06:01 UTC 版)
学校給食が開始されると、献立の主食は1980年代頃まで、コッペパンが主食を担っている場合が多かった。以下のような理由があった。 米飯の場合は、米を炊き、運搬、昼食時まで保管、配膳、食後は食器を洗うという、厨房設備の整備と、多くの手間が必要である。コッペパンはそれらが省ける(町のパン屋が委託され、学校給食用のパンを製造していることも多い。また、子供でも取り扱いが容易で、衛生的であり、トータルコストも低く済ませられる)。 太平洋戦争直後の食糧難の時代に、進駐軍が小麦や脱脂粉乳を放出していて(ララ物資)、国産の米穀よりも入手が容易で、安価であった。 栄養的で食生活の改善に役立つ。 主食として飽きがこない。 1950年当時の学校給食用パンの規格では、原料配合率は質量比で、小麦粉が100・砂糖が3・マーガリンが2・イーストが2・食塩が1.7で、水分は全質量の37%以下、製品質量は10食あたり1,424gであった。 2019年現在では飯食が主なので、パン食は週に1-2回程度。コッペパン以外にも食パンやロールパン、クロワッサンなどの多種多様なパンが出されることもあるため、昔に比べてコッペパンの登場回数が減っている場合もある。
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