国際補助言語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 03:16 UTC 版)
バハイ教は世界が一つの国際的な補助言語を採用することを主張する。その目的は民族間、国家間でのコミュニケーションと統一性を改善することにある。しかしながら、その補助言語は既存の自然言語を抑圧するものではなく、文化的な区別を保存するために「多様性の中のと統一」という概念を適用しなければならない。 バハイ教の教えには人類の単一性に対する強い焦点がある。それは世界の民族間の改善されたコミュニケーションを、有機的な世界の統一性に関わる部分だと見なすからである。非常に多くの言語の存在が情報の自由な流れを阻害し、平均的な人間が世界の出来事の普遍的な展望を得ることを困難とするので、バハイ教は言語の現在の多様性を、人類の統一性にとっての障害と見なす。 国際補助言語の選択と制度化の原則は、バハイ教の重要な教義の中にある。バハオラは「イシュラーカート」と「マクスード」の書簡の中で、共通語の不在は異なる言語の民族間のコミュニケーションの不足であり、世界の統一への主な障害であり、言語による誤解が世界平和への努力を蝕む、と教えた。彼は人々はお互いに理解し得るかもしれないと、人類が母国語に加えて補助言語も学校で教えられるように主張し、補助言語が採用されないままでは、人類の完全な統一は実現されないだろうと述べた。アブドル・バハーは国際補助言語の原則の促進を、「人類の世界にたいする第一の貢献」とし、そお実現を「人類に利益と喜びが与えられる時代のもっとも偉大な達成」と呼んだ。 しかしながら、バハオラは補助言語は既存の自然言語を抑圧するものではないと強調した。バハイ教は文化的に異なる成分が単一性と互換性を持ち、人類が世界の至る所で様々な文化によって豊かになるとする。言語的少数派はは自分の母語に従って文化を維持するので、国際補助言語を持つことが大多数の言語グループからの圧力を退け、少数言語を保持するであろうとする。
※この「国際補助言語」の解説は、「バハイ教」の解説の一部です。
「国際補助言語」を含む「バハイ教」の記事については、「バハイ教」の概要を参照ください。
- 国際補助言語のページへのリンク