卍卍流(かさねまんじりゅう)
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「我間乱〜GAMARAN〜」の記事における「卍卍流(かさねまんじりゅう)」の解説
鎖鎌術の流派。少人数の新興流派だが、一回戦では相手流派三組を皆殺しにして勝ち上がっており、その中には海原藩で永きに渡り最強を争ってきたと言われる「海原五大流派「五竜」」の一つ、栗林流も含まれているという。 松本無楽(まつもと むらく) 卍卍流当主。剃り上げた頭部に独特な刺青を施しており、その鋭い眼光からはまったく熱を感じさせない。流派内でもずば抜けた実力を持ち、我間が「直善を守りながらでは勝てない」と認めるほどである。強い武芸者を見ると暗に欲情しているような描写がある。首さえ取ればいいはずの直善を拷問じみたやり方で殺そうとしたり、我間の動きに逐一感想を述べたりしながら戦うなど、かなりの異質ぶりがうかがえる。彼の仕草は「モゾ…」「ちゅる…」などの独特な擬音で表現される。 我間との戦いは第三者の乱入などで中断され、お互いが一対一で決着をつけることを望むようになる。 海原大仕合が頓挫した後も、無宝流の勧誘を蹴り続け、接触を図った流派の者を20名以上殺傷するが、我間たちが無宝流打倒を目指している話を聞くや急遽無宝流入りを承諾。参謀・一ノ瀬可偉をして「桁外れの殺意と強さを持つ」と評される実力から、短期間で当主直属兵団に取り立てられる。 大亀流と無宝流の全面対決が始まってからは、我間と四十七軍団の戦いを傍観するなどしていたが、陣介から大亀流殲滅の命が下った事により本格的に行動を開始。異国の武器の使い手で構成されたとある部隊とともに我間たちが休む旅籠を襲撃、我間にだけは手を出さないという条件で当初は事の推移を見守っていたが、その集団が我間と戦いだしたため約定が破られたとして皆殺しにし、ついに我間の前に姿を現した。 間合い、戦法ともに変幻自在の鎖分銅による攻撃、一年間過酷な修行により数段強くなった我間の一撃を防御に不向きな鎌で受け止めるなど、相変わらずの卓越した技量を見せつける。さらに胴には今まで「愛ゆえに殺してきた武芸者」の遺髪で編まれた帷子を着用しており殆どの斬撃を無効化する事が可能。 優れた武芸者を愛するあまり、彼らが老い衰える前に自らの手で殺しその屍を愛でるのに飽きたらず、永遠に一つとなるために髪帷子にしてきたと語り、我間の成長を見るにつけ「一つになる」に値する武芸者と認め、武凶具「双首蛇鐘」を開放。二本の分銅を同時に操る連携攻撃と、数々の常軌を逸した言動で我間を心身ともに追い詰めるが、防御を崩すために放った攻撃の逆手を突いた我間の策略により、分銅が同時に制御不能となった一瞬の隙を突いた鳴神が発動。しかしこれも既に無楽の予想範囲内の出来事であり、鳴神と同じ軌跡を先行して移動する事により我間が死角に回り込むことを阻止し、止めを刺そうとするも、藤林才蔵戦とは異なり、修行によって交の動作を連続的に行えるようになっていた我間に再度死角に入りこまれ、虎穿で帷子を貫かれ致命傷を負う。それでもなお立ち上がり、それまでとまったく遜色の無い攻撃を繰り出すなど我間に対する凄まじい妄執を見せるが、それも「直善を救出し、無楽ではなく陣介を倒すために戦ってきた」我間に拒絶され、腹に刺さった刀を引き抜きざま内臓を引き裂かれ完全敗北した。 我間からは「それでも俺の方が強かった」としながらも「自分に対する執念と武芸者としての強さは想像を超えていた」「今まで戦った中で最強の敵」と評されている。 蛇牙(じゃき) 右目に傷を持つ小柄な男。容姿を貶されることを激しく嫌っており、二回戦を前に善丸と諍いを起こす。懐に隠し持った卍卍流武凶具「蛇金」は通常の鎖鎌よりも短い鎖の先に無数の棘を備えた大きな鉄球という異形をしており、間合いと引き換えに迅さと威力に特化した武器である。更に身体には鎖帷子を着込んでおり、通常の斬撃は弾き返すことが可能。だが、我間が伊織との修行で会得した虎穿により鎖帷子ごと貫かれ敗れる。 小太郎(こたろう) 蛇牙の相棒的存在。懐に卍卍流武凶具「三ツ星」を隠し持っており、細く独特な網目の3本の鎖は指一つで変幻自在に操ることができ、いかなる武芸者も全てをかわすことは不可能と自負している。直善の身を案じた我間の足止めをするも我間の焦りを招くこととなり、雷電型第三式「鳴神」の前に敗れ去る。
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