五大流派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 04:46 UTC 版)
江戸時代には武田信玄や上杉謙信などの戦いの様子を回顧する形で、武田流(甲州流軍学)、北条流、謙信流(越後流)など五大流派が生まれた。 甲州流兵法学 - 祖は小幡景憲。傍系に杉山流(杉山盛政)、小早川流(小早川能久)、北条流、山鹿流などがある。 北条流兵法学 - 祖は北条氏長。小幡景憲の軍学を継承しつつオランダ流西洋兵法も導入しようした。 山鹿流兵法学 - 祖は山鹿素行。甲州流の傍系とされるが、内容は甲州流と北条流を基盤にして創始された。学閥があり平戸(松浦)山鹿家、弘前津軽山鹿家、赤穂浅野家、水戸徳川家に分かれる。 越後流兵法学 - 宇佐美流、神徳流、要門流など。沢崎景実(朝倉景実)を中興の祖とする。 長沼流兵法学 - 祖は長沼宗敬。幼年から甲州流を中心に学んだ長沼宗敬が創始した流派で中国の兵書を重用する。 日本の江戸時代における軍学は、戦が無くなった平和な時代において、軍事的な知識を絶やさず継承するという目的を持つ学問であり、実戦にフィードバックされる機会はほとんど無かった。近世軍学においては天文学も重視されていた。
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