八旗とは? わかりやすく解説

はっ‐き【八旗】

読み方:はっき

中国後金国および清朝満州人中心とした軍事社会組織。清の太祖制定した全軍旗の色によって黄・紅・白・鑲黄(じょうおう)・鑲(じょうらん)・鑲紅・鑲白の八軍に分け各軍に兵7500人を配属。のち、太宗時代蒙古八旗漢軍八旗設けられ北京遷都後には北京本拠とする禁旅八旗地方常駐する駐防八旗となった


八旗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 15:48 UTC 版)

八旗(はっき・ジャクン・グサ、満洲語ᠵᠠᡴᡡᠨ
ᡤᡡᠰᠠ
, メレンドルフ転写jakūn gūsa)は、代に支配階層である満洲人が所属した社会組織・軍事組織のことである。また、この制度を指して八旗制と呼ぶ。


  1. ^ 『新世界史図説』 帝国書院、1986年、p.69
  2. ^ 「重い兵」の意。漢人の中でも火器の扱いに長けたものを集めた専門の砲兵部隊として編成されたことによる。
  3. ^ 杉山清彦「大清帝国の支配構造 【マンジュ(満洲)王朝としての】」134-137頁。(岡田英弘編2009所収)
  4. ^ ejen(ᡝᠵᡝᠨ, 額眞):満洲語で「主」の意。
  5. ^ janggin(章京):漢語「将軍」を満洲語風に読んだ語がジャンギン(janggin)で、更にそれを漢語で音訳したのが「章京」。現代中国語(普通話)では「將軍 jiàngjūn」「章京 zhāngjīng」と発音するが、それぞれ清代の発音とは少し異なる。
  6. ^ https://qingarchives.npm.edu.tw/index.php?act=Display/image/31747C02jSRs#7bC



八旗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:29 UTC 版)

明清交替」の記事における「八旗」の解説

ヌルハチホンタイジ時代には、亡命し満洲八旗となる漢人がいた。のちに撫順ニカン(尼堪)と台ニカンになる遼東半島出身漢軍八旗が、女真亡命する1618年から1629年の間のことであった漢人起源をもつ満洲氏族は、元々の姓を使い続け、清の満洲氏族一覧(英語版)で漢人起源のものとして記録された。 また、順治帝時代以降東北部移った八旗には内地から編成され漢人多数おり、東北部満洲八旗半数近く漢人だった。康熙帝時代には盛京漢軍八旗数千削減されたが、この人たちは退役後も旗人身分持ったままで農民となった漢軍八旗選り抜き部隊中には皇室付きの者もおり、満洲八旗大挙して移行した。タイ・ニカン(tai nikan、台尼堪)とフシ・ニカン(fusi nikan、撫順尼堪)の漢軍八旗は、乾隆帝命令により1740年満洲八旗移行している。 八旗は、皇帝から支給され土地旗地)を使って生活費軍馬などの費用を負担する制度だった。しかし旗人経済三藩の乱の後に奢侈進んで次第破綻し雍正帝時代になると、旗人清政府から費用支給され生計立てようになったこのため雍正帝は八旗を改革した

※この「八旗」の解説は、「明清交替」の解説の一部です。
「八旗」を含む「明清交替」の記事については、「明清交替」の概要を参照ください。

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