じんこう‐こうう〔‐カウウ〕【人工降雨】
人工降雨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/07/07 02:10 UTC 版)
人工降雨（じんこうこうう、英語：cloud seeding、rainmaking[1]）とは、人工的に雨を降らせる気象制御の一つ。降った雨は人工雨（artificial rain）ともいう。雪を降らせる場合は人工降雪という。cloud seedingは「気象種まき」とも訳される[2]。旱魃など水不足の解消、山火事消火、猛暑の抑制、あらかじめ雨を降らせてしまうことで特定の地域・日時を晴天にするといった目的で行われる[3]。世界気象機関（WMO）による2017年の調査では、50カ国以上が挑戦している[3]。
- ^ 英語版各項目を参照
- ^ JST科学技術用語日英対訳辞書より。
- ^ a b c d e f g 「気象制御」に新興国動く 中国、国土の6割で■エチオピア、農業活用／干ばつ・山火事…人工で降雨国際ルール追いつかず／資源をめぐる摩擦懸念 生態系への影響も未知数『日本経済新聞』朝刊2021年7月27日（国際面）2021年8月12日閲覧
- ^ a b 「人工降雨装置」出番は？都が所有 効果限定的「量、場所調整できれば減災も」『毎日新聞』朝刊2022年9月11日（東京面）2022年9月13日閲覧
- ^ 「人工降雨装置:12年ぶり出番か」『毎日新聞』[リンク切れ]
- ^ 「家庭は一割節電 週二回ネオンも消える」『朝日新聞』昭和26年1月27日3面
- ^ a b c d 【科学とみらい】気候を変える 気象を操る（中）雨乞いをこえて 人工降雨、研究は続く：早明浦ダムで"種まき"実験／砂漠の国で 五輪で 注目『朝日新聞』朝刊2022年9月16日（教育・科学面）同日閲覧
- ^ 「気球を揚げて実験 人工降雨 22日から福島で」『朝日新聞』昭和26年10月19日3面
- ^ 「快晴でダメ きょう人工雨実験」『朝日新聞』昭和26年10月26日2面
- ^ 杉山一之『気象と天災』、偕成社、1954年 52ページ
- ^ a b c 渇水対策のための人工降雨・降雪に関する総合的研究・プロジェクト概要
- ^ 北米州間気象制御会議
- ^ National Center for Atmospheric Research (2006年1月26日). “Wyoming cloud seeding experiment begins this month”. Eureka Alert. 2009年11月27日閲覧。
- ^ Weather Modification Inc.
- ^ Sibal, Shri Kapil (4-8-2005). “Cloud Seeding”. Department of Science and Technology. 2009年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月26日閲覧。
- ^ City News（2008年6月29日時点のアーカイブ）
- ^ The Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation
- ^ On the Analysis of a Cloud Seeding Dataset over Tasmania
- ^ Snowy Hydro Limited [1]。オーストラリア政府と州政府が出資している会社。
- ^ “Cloud seeding”. Government of New South Wales, Australia (2010年). 2011年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月21日閲覧。
- ^ Griffith, Chris. “Cloud Seeding”. Courier mail 2009年11月27日閲覧。
- ^ “韓国の「対中」大気汚染改善実験、初回は失敗 人工雨ほぼ降らず”. AFP (2019年1月28日). 2019年1月28日閲覧。
- ^ 北京五輪開会式：晴天確保に「人工消雨」ロケット弾、千発打ち上げ
- ^ China Lets it Snow to End Drought. BBC 19 February 2009.（2021年8月12日閲覧）
- ^ Branigan, Tania. (2 November 2009) "Nature gets a helping hand as snow blankets Beijing" Guardian（2021年8月12日閲覧）
- ^ Gray, Richard (2007年4月22日). “How we made the Chernobyl rain”. Telegraph (London) 2009年11月27日閲覧。
- ^ “Bush's greeting for his pal Blair”. BBC News. (2006年7月17日) 2010年4月30日閲覧。
- ^ Baldwin, Chris; Lawerence, Janet (2008年6月17日). “Sometimes it rains cement” (英語). Reuters 2009年11月27日閲覧。
- ^ “Moscow Testing Cloud Seeding; Promises Winter Without Snow”. Meteorology News (2009年10月19日). 2009年11月26日閲覧。
- ^ Mali and Niger using cloud seeding
- ^ Mali & Niger using cloud seeding Archived 2009年10月19日, at the Wayback Machine.
- ^ Association Nationale d’Etude et de Lutte contre les Fléaux Atmosphériques
- ^ a b “MITIGATION OF HAIL DAMAGES BY CLOUD SEEDING IN FRANCE AND SPAIN”. 5th European Conference on Severe Storms. 2010年11月21日閲覧。
[続きの解説]
「人工降雨」の続きの解説一覧
人工降雨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/05/15 21:36 UTC 版)
雲の凝結や雲粒の成長を促して雨を増やす科学的な人工降雨は、1940年代に初めて試みられた。ドライアイスやヨウ化銀を氷晶核とする方法が広く用いられ、条件の整った雲であれば一定の成果が得られることが報告されている。しかし、1971年にアメリカがベトナム戦争において雨を増加させて補給を寸断させる作戦を計画したことを契機に、悪影響の側面が議論されることとなった。1976年には環境改変兵器禁止条約が採択（1978年発効）され、敵対国への気象改変技術の使用は禁止されている。
※この「人工降雨」の解説は、「雨」の解説の一部です。
「人工降雨」を含む「雨」の記事については、「雨」の概要を参照ください。
ウィキペディア小見出し辞書の「人工降雨」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ。
「人工降雨」の例文・使い方・用例・文例
人工降雨と同じ種類の言葉
- 人工降雨のページへのリンク
