ひょうしょう‐かく〔ヒヨウシヤウ‐〕【氷晶核】
氷晶核
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/11 09:35 UTC 版)
気象学における氷晶核(ひょうしょうかく、英: ice nuclei)は、大気から雲が生成されるとき、気体の水蒸気から固体の氷に昇華するとき、あるいは液体の水から固体の氷に凝固するときに核(昇華核・凝固核)として働く微粒子のこと。雲核の1種[1][2][3]。
- ^ a b c d e f g h i j k l 小倉義光 『一般気象学』(第2版補訂版) 東京大学出版会、2016年、第2版。ISBN 4-13-062706-6 pp.92-94.
- ^ a b c d e f g h i j k l 荒木健太郎 『雲の中では何が起こっているのか』第2版、ベレ出版、2014年 ISBN 978-4-86064-397-3 pp.132-137.
- ^ a b c d e f g h i j k l 岩槻秀明 『最新気象学のキホンがよ〜くわかる本』第2版、秀和システム、2012年 ISBN 978-4-7980-3511-6 pp.191-193.
- ^ 三崎方郎, 小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』. “氷晶核”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2023年3月9日閲覧。
- ^ H. E. Ahern, K. A. Walsh, T. C. J. Hill, and B. F. Moffett. (2006). “Ice-nucleation negative fluorescent pseudomonads isolated from Hebridean cloud and rain water produce biosurfactants” (pdf). Biogeosciences Discuss. 3: 1561–1586 .
- ^ 幸島司郎 (2010). “空を巡る微生物”. エアロゾル研究 (日本エアロゾル学会) 25 (1). doi:10.11203/jar.25.43.
氷晶核
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 21:07 UTC 版)
ある程度暖かい雲の中で水滴が氷晶となるには、凝固核としてはたらくエアロゾル粒子(氷晶核)を含んでいるか接触していなければならない。氷晶核となりうる粒子は液体雲粒の形成に必要な凝結核と比べて希少である。氷晶核としての有効性を決定する要因は分かっていない。粘土、砂塵、生物由来の粒子は有効だが、その程度ははっきりしない。人工的な氷晶核にはヨウ化銀やドライアイスの粒子があり、これらは人工降雨法において固相の雲粒を生成させるために用いられる。微粒子なしで起きる「均質核生成」は-35℃未満の低温に限られることが実験的に示されている。
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