予算委員会での議論とは? わかりやすく解説

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予算委員会での議論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 08:03 UTC 版)

図書規制法」の記事における「予算委員会での議論」の解説

一方政治の側で大きな動きが起こる原因となったのは、第101特別国会衆議院予算委員会における1984年昭和59年2月14日の「三塚発言」である。 三塚発言というのは、同日衆議院予算委員会三塚博政調副会長当時)が、少女向け雑誌セックス記事どぎつい指摘した質問のことを指す。三塚は「体位から始まり、それからどうやったらそれが成功するということから、さらに中絶愛撫術、同性愛やり方、それからオナニー学、体位学、浮気学、イラスト全部入っております。それで十三十四の子供がボーイフレンドとのそういうことについての体験談、これが克明に記されておるのであります」「このようなものが堂々と売られておるという状況は、まさに私は政治家一人として放置できません」などと発言具体例として5誌の名を挙げて、「断固たる措置」を求めた。 ここで問題だと名指しされたのが、主婦の友社『ギャルズライフ』、飛鳥新社ポップティーン』、近代映画社エルティーン』、学習研究社キッス』、平和出版『キャロットギャルズ』の5誌である。三塚国会で取り上げた5誌のうち、翌日2月15日には早くもキッス』と『キャロットギャルズ』」が廃刊発表。また『ギャルズライフ』と『ポップティーン』は「内容過激な性表現抑えた平穏なものへ軌道修正する」と発表した(『ギャルズライフ』はのち廃刊)。 この三塚質問対す中曽根康弘首相答弁は、「私も全く心配していることがこの国会論戦論議の上上ってきたことを非常に喜ぶものでございます」「この問題は、憲法表現の自由とか言論出版の自由問題絡んでますから、その点は、正常なそういう出版言論については十分配慮をするけれども、青少年たちをこの俗悪な、あるいは犯罪行為誘発するような環境から守ることについては、必要あらば立法措置辞すべきではない、あるいは行政措置でやるものはやるべきである、そういう考えに立ちまして、立法含めて至急検討していりたい」というもので、表現規制立法化に非常に積極的な答弁おこなったまた、三塚質問関連して森喜朗文部大臣当時)が「こんなものが報道の自由表現の自由ということの中で何らかの規制できないということ」「こういう大人営利目的のため、金をもうけるためなら子供の心がむしばまれもしようがないのだという考え方」は「社会病理現象」であると批判したちなみに同日中の質問の中で、三塚当時殺人事件起こして問題になっていた戸塚ヨットスクール肯定する発言行っている。 また2月21日衆議院予算員会でも、民社党中野寛成衆議院議員青少年の健全育成話題取り上げ青少年セックス産業や「有害な雑誌」などに触れることについて、「これらを警察として取り締まるすべは現在ないのか」と質問した。これに対して文部大臣は、「文部省といたしましては、とにかく関係省庁相談しながらそのこと打ちかっていく、あるいは家庭社会学校とのブリッジ、この相互関係協力維持していく、そういう地域社会というものを形成していくしか現在のところは道がない、私はこう考えております」と答えている。 長岡義幸は、三塚母親のもとに唐突に送られてきた投書が、国会で三塚質問伏線になっている指摘して議論あらまし紹介している。 なお、セックス関連した表現規制わいせつ問題は、しばしばこの手母親父親による政治家やその親族への密告の手紙が発端となった2002年松文館発行成年マンガ雑誌『姫盗人』と同誌に掲載されエロマンガ書籍化した単行本密室』(ビューティーヘア作)がわいせつ罪摘発され事件松文館事件)においても、同様に密告の手紙が発端だったことが知られている。この事件では自民党議員平沢勝栄のもとに、ある高校2年生息子父親から匿名の手紙が届きこの手雑誌発禁処分にしろという内容密告行った密告した投書には実際に発禁処分していただくよう強く要望しますと書かれていた)。また1956年に「太陽族映画批判を行うために『週刊朝日』の執筆者投書捏造した時も石原慎太郎母親宛てであった

※この「予算委員会での議論」の解説は、「図書規制法」の解説の一部です。
「予算委員会での議論」を含む「図書規制法」の記事については、「図書規制法」の概要を参照ください。

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