三井財閥
三井組
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:17 UTC 版)
三野村利左衛門(みのむら りざえもん) 演:イッセー尾形 三井組番頭。 商魂逞しく老獪な商人。戊辰戦争では新政府に多額の資金を援助し、政権下での商いを盤石にする。大蔵省で働く栄一から合本銀行設立を依頼されると難色を示すが、強い要望に断れず、小野組と合同で第一国立銀行の株主となる。さらに、両替店にする予定で新造した三井組ハウスを、栄一の半ば強引な提案で合同銀行のために提供させられる。その際、商人に上から圧力をかけるような新政府のやり方に「これでは徳川の世と何も変わらない」と苦言を呈し、この言葉が栄一が官から民に下るきっかけとなる。 当初より三井組単独での銀行を切望し、小野組が倒産すると第一国立銀行を乗っ取ろうとするなど、合本の実践を目指す栄一とはしばしば対立するが、大蔵省から三井組への特別な権利が剥奪され、栄一が頭取に就任することとなる。その後は三井銀行設立という悲願が達成されるが、栄一に「あまりにも金中心の世の中になってきたことが怖い。開けてはいけない扉を開けてしまったのかもしれない」と語った後、明治10年2月に死去。 子供好きという一面もあり、栄一と対立する最中でも渋沢家を訪れ、栄一の子供たちの遊び相手となっている。もとは小栗忠順に仕えており、彼に才能を見出されて三井との縁ができたこと、小栗が処刑された後も彼の遺児たちの面倒を見続けているということが千代の口から明かされる。それを知った栄一は、「まことに、人は一面ではない」と呟いている。 益田孝(ますだ たかし) 演:安井順平 三井物産会社総轄。 東京商法会議所設立に協力し、栄一や大倉らと共に商業の振興に努める。その後、三菱の海運独占に対抗するため、栄一らと東京風帆船会社を立ち上げる。 益田栄子(ますだ えいこ) 演:呉代久美 益田孝の妻。
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