ヴァンガード フェーズ3、スポーツマン、エンサイン
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「スタンダード・ヴァンガード」の記事における「ヴァンガード フェーズ3、スポーツマン、エンサイン」の解説
フェーズ3は、ヴァンガード・シリーズの後期形にあたり、独立式シャーシの廃止といった大規模な変更を施されて、フル・モデルチェンジを達成している。なお1956年までは旧モデルのフェーズ2のエステート版が並行して販売されていた。 エンジンは旧型の強化版で、1基のソレックス製ダウンドラフト式キャブレターを備えた2,088 cc、68 hp(51 kW;69 PS) を発揮した。コイルバネを使用した独立懸架の前輪のサスペンションは丈夫なサブフレームにボルトで締結され、サブフレームはボール循環式(recirculating ball )のステアリング機構も抱えていた。後輪のアクスルは引き続き半楕円の板バネで吊った固定軸である。 前後輪にはロッキード製9 in(229 mm)ドラムブレーキを備えていた。4速マニュアルトランスミッション(MT)はコラムチェンジ式で、ダッシュボード上のスイッチで作動するオーバードライブがオプションで選択できた。 低くなったボディはガラス面積が拡大されかなり現代的な姿となり、古い平面ガラス2枚仕立ての前面ガラスは1枚の曲面ガラスに変更された。ホイールベースは8 in(203 mm)延長され室内の居住性が向上しており、ヒーターが標準装備となった。前後席ともにベンチシートを備え、後席には中央に折り畳み式の肘掛が付き、表皮はビニール製でオプションで革張りも選択できた。 この車は以前のモデルよりも軽量であり、実質的に性能を落とすことなくより良い経済性を発揮できるように変速ギア比が変更されていた。 1956年に『ザ・モーター』誌がオーバードライブ付モデルをテストし、最高速度83.7 mph(134.7 km/h)と0 - 60 mph(0 - 97 km/h)加速に 21.7秒、25.9 ml/英ガロン(10.9 L/100 km;21.6 mpg-US)の燃料消費率を記録した。テスト車は、税込みで£998であった
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