ロマン派から近代にかけての三管編成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 20:17 UTC 版)
「オーケストラ」の記事における「ロマン派から近代にかけての三管編成」の解説
三管編成は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットが各2名にそれぞれの派生楽器が加わって、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの各セクションが3名となる。ホルンは4名程度、トランペットとトロンボーンが各3名程度、チューバ1名となる。打楽器もティンパニ1〜2人を含む6名程度、編入楽器はハープ1名にさらにチェレスタが加わることがある。この編成に見合う弦楽五部の人数はいわゆる「16型」8-7-6-5-4プルト程度であり、総勢90名ほどである。 ワーグナーの「ジークフリート」はその最初の完全な形といわれている。 日本のオーケストラは三管に対して伝統的に16型で対応してきた(1980年代まで)が、近年では世界的な常識にあわせ14型に直しているオーケストラが優勢になった。結果的に三管編成を完成させた時期はラヴェルが活躍した時代である。最終的に、オーケストラに最も適したサイズとされ国際的な標準になった。近年は、14型を下回る3管編成も珍しくなくなってきている。 木管楽器フルート 2 ピッコロ 1 オーボエ 2 イングリッシュホルン 1 クラリネット 2 バスクラリネット 1 ファゴット 2 コントラファゴット 1 金管楽器ホルン 4 トランペット 3 トロンボーン 3 チューバ 1 打楽器ティンパニ その他の打楽器 編入楽器チェレスタ ハープ 1か2 弦楽器第1ヴァイオリン 第2ヴァイオリン ヴィオラ チェロ コントラバス
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