メイン・キャストの降板、離脱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 19:16 UTC 版)
「ダラス (テレビドラマ)」の記事における「メイン・キャストの降板、離脱」の解説
最終回までに、オリジナルの登場人物のうちJ.R.、ボビー、クリフの3名のみがダラスに残り、他は死亡または転居した。 シーズン5にて、ジョック・ユーイングが南米でヘリコプターの衝突事故で亡くなった。1981年、シーズン4撮影終了後、ジョックを演じたジム・デイヴィスが亡くなったのである。メイン・キャラクターの離脱はこれが最初であった。 シーズン8最終回にて、ボビー・ユーイングが亡くなり、シーズン9には全く登場しなかった。しかしシーズン10冒頭でシーズン9で起こったことは全てパメラの夢の中だったと明かされ、全て帳消しとなった。ボビー役のパトリック・ダフィは他の可能性を求め一旦降板したが、視聴率が下がったため、制作会社のロリマー・テレビジョンおよびJ.R.役でシリーズ主演のラリー・ハグマンから説得され復帰したのである。 シーズン10中盤にて、ジャック・ユーイングはJ.R.から逃れて旅を続けるためにダラスを離れ、シーズン終盤の2エピソードのみ再び出演した。ジャック役のダック・ランボーの降板理由について公式の発表はないが、のちに本人が自身のバイセクシャルと、シーズン10で酷くなったラリー・ハグマンとの不仲が原因であろうと語った。本作出演前の1970年代後半、ランボーとハグマンは『Sword of Justice』で共演していた。のちにハグマンはランボーの降板についての関与を否定した。 シーズン10最終回にて、パメラが運転する車が石油輸送車の横に激突して爆発し、大やけどを負った。シーズン11にて、半分血の繋がった妹のキャサリンが病院の近くに姿を見せた後、パメラはボビーと息子のクリストファーに全身のやけどを見せたくなくて去ったものとされた。パメラ役のヴィクトリア・プリンシパルはシーズン10以降出演せず、シーズン12冒頭にてプリンシパルに似せたマーガレット・マイケルズがパメラ役として登場した。パメラは整形手術で容貌が変わり、その後病気で亡くなった。以降パメラは登場していない。プリンシパルは出演料で折り合わず、また自身の事業を開始するため、本人の意思によりシーズン10最終回が最後の出演となった。 制作費削減のため、長年の出演者でも降板させられることもあった。シーズン10終盤、パメラの降板の他に、レイとドナが離婚することとなった。ドナはワシントンD.C.に転居し、その後アンドリュー・ドウリング上院議員(ジム・マクマラン)と再婚し、レイとの娘マーガレットを育てる。のちの1987年にドナ役のスーザン・ハワードは、プロデューサーから出演の終了を告げられたと語った。シーズン11終盤、レイは自身の牧場をカーター・マッケイに売却し、再婚相手のジェナとその息子ルーカスと共にダラスからスイスに転居した。ジェナの娘チャーリーはフィニッシングスクール進学のためすでにスイスに転居していた。レイはシーズン12前半の5エピソードに再び出演した。 シーズン8終盤、ルーシー・ユーイングは夫ミッチと別れたが、シーズン11最終回でサウスフォークに戻り、さらに2年後、ヨーロッパに渡った。いずれのルーシー役のシャーリーン・ティルトンの降板も制作側がルーシーの役柄の来し方に窮し決定された。 シーズン12最終回において、スー・エレンが再婚相手の映画監督ドン・ロックウッド(イアン・マクシェーン)と共にダラスを離れロンドンに転居した。スー・エレン役のリンダ・グレイの降板はレイ役のカネリーと同様に制作費削減のための降板であったが、グレイと製作総指揮のレナード・キャツマンの間でスー・エレンの役柄がもう手詰まりであるとの合意があり、グレイ自身が降板を決断した。 シーズン13終盤でクリフの広報担当のステファニー・ロジャースが離脱した。ステファニー役のレスリー=アン・ダウンはオープニング・タイトルには13エピソードに名前が掲載されたが、出演は8エピソードのみで最も短いレギュラー出演者となった。 シーズン6において、バーバラ・ベル・ゲデスが最後のシーンを撮影し終えた数日後の1983年3月15日、冠動脈大動脈バイパス移植術を受けた。シーズン7において、ベル・ゲデスは術後の休養と回復のため最初の11エピソードに出演できなかった。シーズン7終了後、ベル・ゲデスは心臓の手術後の仕事量と出演料で折り合いがつかず降板した。その後シーズン8ではミス・エリ―役はドナ・リードが後継し、3年間の出演契約を結んだ。しかしシーズン9のためにベル・ゲデスは再度出演をオファーされてそれを承諾し、世間の注目を浴びた。リードは激怒し、プロデューサーらを訴え、100万ドルの示談金を受け取った。数か月後の1986年1月、リードは膵臓がんで急死した。シーズン13終盤近くまでミス・エリ―は登場していたが、クレイトンと共に東洋を旅してヨーロッパでレイおよびジェナと暮らすためにダラスを離れた。1990年に降板したベル・ゲデスはそのまま女優業を引退した。
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