ベンジルとは? わかりやすく解説

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ベンジル【benzil】

読み方:べんじる

ベンゾインを酸化して得られる芳香族有機化合物α-ジケトン一つ黄色柱状結晶で、エタノールエーテル溶けるが、には溶けない化学式C6H5COCOC6H5 ジベンゾイルビベンゾイルジフェニルグリオキサール

[補説] アルキル基一つであるベンジル基ベンジルアルコールなどベンジル基を含む化合物のベンジルは英語でbenzylと表記され、このベンジル(benzil)とは分子構造異なる。

「ベンジル」に似た言葉

べん・じる【便じる】

読み方:べんじる

[動ザ上一]「べん(便)ずる」(サ変の上一段化。「彼に頼めば用が—・じる」


べん・じる【弁じる/×辨じる】

読み方:べんじる

[動ザ上一]「べん(弁・辨)ずる」(サ変の上一段化。「理非を—・じる」


べん・じる【弁じる/×辯じる】

読み方:べんじる

[動ザ上一]「べん(弁・辯)ずる」(サ変の上一段化。「滔々(とうとう)と—・じる」


ベンジル

分子式C14H10O2
その他の名称ベンジル、ジベンゾイルビベンゾイルジフェニルグリオキサールBenzilBibenzoylDibenzoylDiphenylglyoxal、1,2-Diphenylethane-1,2-dione、1,2-Diphenyl-1,2-ethanedione、1,2-Diphenylethanedione、Diphenylethanedione、Diphenyl diketoneDiphenyl-α,β-diketoneジフェニル-α,β-ジケトン、Wy-20910、1,2-Diphenylglyoxal、1,2-Bis(phenyl)ethanedione、Bibenzyl-α,β-dione
体系名:ビベンジル-α,β-ジオン1,2-ビス(フェニル)エタンジオン、1,2-ジ(フェニル)エタン-1,2-ジオン1,2-ジフェニル-1,2-エタンジオン、1,2-ジフェニルエタンジオン、ジフェニルエタンジオン、1,2-ジフェニルエタン-1,2-ジオン、ジフェニルジケトン、1,2-ジフェニルグリオキサール


ベンジル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 03:49 UTC 版)

ベンジル
IUPAC名ジフェニルエタンジオン
別名ジベンゾイル
分子式C14H10O2
分子量210.23
CAS登録番号134-81-6
形状黄色の結晶もしくは粉末
密度1.23 g/cm3, 固体
融点94–95 °C
沸点346–348 °C
SMILESO=C(C(=O)c1ccccc1)c2ccccc2

ベンジル (benzil) とは、有機化合物の一種で、構造式が C6H5-C(=O)-C(=O)-C6H5 と表される芳香族のジケトンのこと。


ベンジルを研究室で合成するときは、ベンズアルデヒドベンゾイン縮合によりベンゾインとしてから、硝酸あるいは硫酸銅(II) などで酸化して得る[1]

PhC(=O)CH(OH)Ph + 2 Cu2+ → PhC(=O)C(=O)Ph + 2 H+ + 2 Cu+


ベンジルに強塩基を作用させると、フェニル基の転位が起こりベンジル酸の塩が得られる(ベンジル酸転位)。


ベンジル基 (benzyl group, C6H5CH2-)、ベンジル酸 (benzilic acid) と名前が似るが、異なる構造、化合物である。

参考文献

  1. ^ Clarke, H. T.; Dreger. E. E. Org. Synth., Coll. Vol. 1, p. 87 (1941). [1]



「ベンジル」の例文・使い方・用例・文例

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