フォトニック‐けっしょう〔‐ケツシヤウ〕【フォトニック結晶】
フォトニック結晶
【英】photonic crystal
フォトニック結晶とは、発光や光の伝搬といった光機能を人工的に制御するための新しい材料で、光の波長と同程度の周期的な屈折率分布をもった結晶体のことである。
フォトニック結晶を構成する物質の組み合わせ方によって、結晶中にある波長域の光が伝播しないフォトニックバンドギャップという部分が形成される。実質的に光が存在できないフォトニックバンドギャップの性質を利用し、結晶内部で光を制御する研究が進められている。フォトニック結晶は超小型の光導回路として、あるいはレーザーやセンサーの基板材料といった発光デバイスの高性能化を実現する素材として、非常に注目を集めている。
フォトニック結晶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/13 02:26 UTC 版)
フォトニック結晶(フォトニックけっしょう、英語: photonic crystal)は、屈折率が周期的に変化するナノ構造体であり、その中の光(波長が数百-数千nmの電磁波)の伝わりかたはナノ構造によって制御できる。基本研究とともに応用開発がさかんに進められており、商業的な応用も登場している。
- ^ “「透明マント」に一歩?物体隠す微細構造発見”. 読売新聞ONLINE (2010年3月20日). 2010年3月22日閲覧。
- 1 フォトニック結晶とは
- 2 フォトニック結晶の概要
- 3 文献
- 4 関連項目
フォトニック結晶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/09 20:03 UTC 版)
光の波長スケールの繰り返し構造を用いると光子の状態密度を操作することができる。構造によっては特定の色(エネルギー)の光を完全に禁止し、DOS がゼロとなるエネルギー領域、フォトニックバンドギャップを作り出すことができる。また、別種の構造ではある方向にのみ光の伝搬を抑制し、鏡、導波管、発振器を構成することもできる。このような繰り返し構造をフォトニック結晶と呼ぶ。ナノ構造を施した媒質では状態密度よりも場所ごとに異なる局所状態密度 (LDOS) の考え方のほうがより適している。
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