ビートルマニアとは? わかりやすく解説

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ビートルマニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 15:40 UTC 版)

ビートルズ > ビートルマニア

ビートルマニア英語:Beatlemania)とは、イギリスの音楽バンド「ビートルズ」の関連用語で、特に1960年代に存在した熱狂的なファンを指した言葉。「ビートルズ・マニア」とも呼ばれる。現代でも一部のファンが自称する事がある。

概要

1962年10月にEMIパーロフォンからシングル「ラヴ・ミー・ドゥ」でレコード・デビューしたビートルズは、1963年に入ると急激に人気を獲得した(詳細はこちらを参照)。特に10代を中心とした若い女性たちのビートルズへの熱狂はすさまじく、幾つかの記録映像(ビデオ版の「ザ・ビートルズ・アンソロジー」や「コンプリート・ビートルズ英語版」)で、その高音による喚声が残されている。

こうしたファンの一部は公演で声援を送るだけではなく、ビートルズが宿泊しているホテルの周囲を取り囲んで終夜喚声を上げる様な状況をイギリス各地で起こすようになった[1]。11月になると、チケットの発売日の3日前から未成年を含むファンが行列を作るという状況が問題視され、イギリス議会で取り上げられる[2]。10月頃になって、「デイリーミラー」がこうしたファン達を称してビートルマニアという言葉を使い始めるようになった[3]

ブライアン・エプスタインの発言[4]によると、1964年にビートルズがアメリカ合衆国JFK国際空港に降り立った時の状況が、ビートルズが世界的な人気を獲得した契機となり、これがビートルマニアのイメージの元になっているとされる。

派生した用語

この用語はその後さまざまな派生形を生んだ。たとえば、1970年代初頭のローラーマニア (Rollermania) はスコットランドバンドベイ・シティ・ローラーズについて用いられ、1980年代初頭にはラテンアメリカ全土を熱狂させたメヌード (Menudo、のちにリッキー・マーティンが在籍していたグループ) を指してメヌードマニア (Menudomania) という用語が作られている。

ビートルマニアの関連作品

  • ビートルマニア (ミュージカル)(EN:Beatlemania (musical)) - ブロードウェイミュージカル。1977年から1979年まで1006回公演された。トニー賞の最優秀照明デザインにノミネートされた。
  • ビートルズと私(EN:Beatles Stories) - セス・スワースキーが8年間かけてビートルズ関係者を取材したインタビュードキュメンタリー映画。

ビートルマニアのイベント

  • ビートルズファンのためのフェスト(EN:The Fest for Beatles Fans) - 1974年からアメリカにて年2回開催されているビートルズファンフェスト。

ビートルマニアの人物

  • セス・スワースキー - 自作映画のビートルズと私で、自らビートルマニアであるとコメントしている。

脚注

  1. ^ 庄司英樹著『ビートルズの復活』P118-119。
  2. ^ 高尾栄司著『ビートルズになれなかった男』P244。
  3. ^ 高尾栄司著『ビートルズになれなかった男』P180。
  4. ^ ビデオ版『ザ・ビートルズ・アンソロジー』より。

ビートルマニア(BEETLE MANIA)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 16:46 UTC 版)

キング・オブ・ザ・モンスターズ」の記事における「ビートルマニア(BEETLE MANIA)」の解説

カブトムシ似た姿をしたモンスター

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「ビートルマニア(BEETLE MANIA)」を含む「キング・オブ・ザ・モンスターズ」の記事については、「キング・オブ・ザ・モンスターズ」の概要を参照ください。


ビートルマニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 16:14 UTC 版)

ブリティッシュ・インヴェイジョン」の記事における「ビートルマニア」の解説

詳細は「ビートルマニア」を参照 1963年10月アメリカ合衆国初めて、イングランドにおけるビートルズ対す熱狂に関する記事新聞全国的に報道された。ビートルズ11月4日エリザベス王太后の前で『ロイヤル・ヴァラエティ・パフォーマンス』に出演し音楽業界メディア一気にこのグループ注目するようになった11月の間だけでも、アメリカでは主要な印刷媒体2つのネットワークテレビ局の夕方番組で、「ビートルマニア」として知られる現象に関する多数報道が行われた。 12月10日CBSイブニングニュースキャスターであるウォルター・クロンカイト明る内容報道探しており、もともとは1963年11月22日CBSモーニングニュースマイク・ウォレス放送したが、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件のためその夜だけでお蔵入りになった内容再放送した。メリーランド州シルバースプリングに住む15歳のマーシャ・アルバートは、このリポート見た翌日WWDCDJだったキャロル・ジェイムズに手紙書き、「なんでアメリカにはこういう音楽がないのでしょうか?」とたずねた12月17日ジェイムズアルバートビートルズの「抱きしめたい」を放送したWWDC電話点滅しっぱなしになり、ワシントンD.C.レコード店在庫のないレコード求めリクエスト大量に受けたジェイムズレコード国中の他のDJに送ると、似たような反応起こった12月26日キャピトル・レコード予定より3週間早く抱きしめたい」のレコードリリースしたティーンエイジャーたちの学校休暇入っている期間にレコード発売されということもあり、ビートルマニアがアメリカ合衆国中に素早く広まった12月29日には『ボルティモア・サン』が、多く大人たちの冷淡な意見反映しビートルズの「インヴェイジョン」(侵略)を否定的に評価する社説出した。この次の年だけで、ビートルズの曲は30回もホット100入り果たした1964年1月3日、『ザ・ジャック・パー・プログラム』がBBCから許諾をとったビートルズコンサート映像を「冗談のつもりで」放送したが、3千万人もの視聴者がこれを見ていた。この映像はほぼ忘れられているが、ビートルズプロデューサーであるジョージ・マーティンはこのせいで「子供たち興味かきたてられた」と述べている。1964年1月半ばに「抱きしめたい」が突如チャート出現し一気アメリカ合衆国主な音楽チャート40種類のほぼ全てトップのぼりつめアメリカにおけるファブ・フォー(Fab Four、「すてきな4人組」)ことビートルズ長期にわたる強力な芸術活動最初成果となった 。「抱きしめたい」は『キャッシュボックス』誌1964年1月25日号(1月18日発売)で1位となった1964年2月1日にはBillboard Hot 100で1位になった1964年2月7日CBSイブニングニュースビートルズがその午後にアメリカ合衆国到着したことについてのニュース放送しその中で特派員が「今回ブリティッシュ・インヴェイジョンはビートルマニアというコードネーム遂行です」とコメントした2日後2月9日日曜日ビートルズは『エド・サリヴァン・ショー』に出演したニールセン視聴率調査では、アメリカ合衆国視聴者45%がこの夜、ビートルズ出演見た。 マイケル・ロスによると、『エド・サリヴァン・ショー』はしばらくの間、「暖炉の前でスリッパを履いてくつろぐような気楽な経験」とみなされており、1964年2月テレビ鑑賞していた7千3百万人の視聴者のうち、自分たちが見ていたバンドがどんな影響を及ぼすうになるのか、きちんとわかっていた者は多くはなかった。 すぐにビートルズ大きく違うさまざまな反応引き起こし、その過程で他のどのバンドよりも頻繁にコミックソング時事ソングなどの題材になり、1964年から1965年の間だけで少なくとも200曲が出た他、ポール死亡説流れた1969年などにもこの種のものがたくさん発行された 。多く反応のうち、熱狂肯定的にとらえたのはイギリスガール・グループであるケアフリーズの"We Love You Beatles" (1964年4月11日39位)や、"A Love Song to the Beatles"という副題ついているパティ・ケイクスの"I Understand Them"などがある。大混乱に不満の意を示したのはアメリカグループであるフォー・プレップスの"A Letter to the Beatles" (1964年4月4日85位)や、アメリカコメディアンであるアラン・シャーマンの"Pop Hates the Beatles"などがある。 4月4日ビートルズBillboard Hot 100シングルチャートの上位5位を独占したが、その後上位3位独占したミュージシャンすらまだ出ていない。ビートルズは『キャッシュボックス』のシングルチャートでも同週に上位5位を独占したが、1位と2位Hot 100とは逆であったグループチャートにおける圧倒的な成功1970年解散するまで続いた

※この「ビートルマニア」の解説は、「ブリティッシュ・インヴェイジョン」の解説の一部です。
「ビートルマニア」を含む「ブリティッシュ・インヴェイジョン」の記事については、「ブリティッシュ・インヴェイジョン」の概要を参照ください。

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