ルーフトップ・コンサートとは? わかりやすく解説

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ルーフトップ・コンサート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 07:56 UTC 版)

ルーフトップ・コンサート (The Beatles' rooftop concert) は、1969年1月30日にビートルズイギリスロンドンサヴィル・ロウにあったアップル・コア本社の屋上で40分余にわたって行った非公開の生演奏である。「コンサート」と名付けられているが、実際はアルバム制作のために行われた録音の一環であったため、事前に告知されることはなく、関係者を除き観客もいなかった。


注釈

  1. ^ 「大都市のビルの屋上でゲリラ的に無許可コンサートを開く」というアイデアについては先例があった。アメリカのロックバンド、ジェファーソン・エアプレインが1968年12月7日、ニューヨークのホテルの屋上で突如演奏を始めた。この騒ぎに警察が駆けつけ制止、演奏は1曲のみで終了した。この一部始終はジャン=リュック・ゴダールによってフィルムに収められたが、『ワン・アメリカン・ムービー』として公開されたのは1972年になってからだった[10][11]。ビートルズや「ゲット・バック・セッション」の関係者がこの「悪ふざけ」のことを知っていたかどうかは定かではないが、マスコミの報道によって気づいていた可能性はある[10]
  2. ^ このため一時的にマッカートニーのベースとスターのドラムス、プレストンのエレクトリックピアノの音しか聞こえない。
  3. ^ 将来のソフト化に備えたボーナス映像を本編に追加したために、実際は7時間50分におよぶものになった。
  4. ^ 日本では配信初日の25日にTOHOシネマズ日比谷でプレミア上映された。
  5. ^ 日本では2月9日から13日までの5日間限定で、全国39のIMAXが導入されているシアターで上映された[36]。また2月25日から3月3日の7日間限定でアンコール上映され[37]、さらに10日まで延長された[38]が、さらに全国3館で17日まで再延長された[39]

出典

  1. ^ a b 20 Things You Need To Know About The Beatles' Rooftop Concert”. mojo4music.com (2014年1月30日). 2020年11月13日閲覧。
  2. ^ The Beatles: Get Back”. Disney+ (2021年11月26日). 2021年11月26日閲覧。
  3. ^ a b c ザ・ビートルズのルーフトップ・コンサートが完全版で初の音楽配信開始。新規ミックスした10曲収録”. uDiscoverMusic (2022年1月28日). 2022年3月19日閲覧。
  4. ^ ビートルズ レコーディング・セッション 1990, p. 209.
  5. ^ a b Lewisohn 1992, p. 307.
  6. ^ a b Babiuk 2002, p. 240.
  7. ^ The Beatles 2000, p. 321.
  8. ^ Boilen, Bob (2019年1月30日). “Remembering The Beatles' Rooftop Gig, 50 Years Later, With Someone Who Was There”. All Songs Considered. National Public Radio. 2020年11月13日閲覧。
  9. ^ 『サウンド・マン』, p. 152.
  10. ^ a b Runtagh, Jordan (2016年1月29日). “Beatles’ Famous Rooftop Concert: 15 Things You Didn’t Know”. Rolling Stone. 2021年12月6日閲覧。
  11. ^ David E. James (2015). Rock N Film: Cinemas Dance With Popular Music. Oxford University Press. p. 436. ISBN 978-0-19-938761-8. https://books.google.com/books?id=bgTECgAAQBAJ&pg=PA436 
  12. ^ a b c The Beatles 2021, p. 195.
  13. ^ The Beatles 2021, p. 193,196.
  14. ^ Lewisohn 2000, p. 312-313.
  15. ^ Lewisohn 2000, p. 312.
  16. ^ Sulpy & Schweighardt 1999, pp. 302–03.
  17. ^ Everett 1999, p. 222.
  18. ^ Perone 2005, p. 5-6.
  19. ^ ドキュメンタリー映像作品『ザ・ビートルズ・アンソロジー Vol. 8』より。
  20. ^ Perone 2005, p. 5.
  21. ^ Kevin 2006, p. 518.
  22. ^ Everett 1999, p. 219.
  23. ^ a b Hurwitz, Matt (2004年1月1日). “The Naked Truth About the Beatles' Let It Be Naked”. Mix Online. 2010年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月27日閲覧。
  24. ^ MacDonald 2005, p. 334.
  25. ^ 葉山 & 水谷 2003, p. 22.
  26. ^ Womack 2014, p. 235.
  27. ^ Streaming the rooftop concert”. The Daily Beatle (2022年1月27日). 2022年3月19日閲覧。
  28. ^ Willman, Chris (2022年1月27日). “Beatles' Rooftop Performance to Be Released as a Streaming Audio Album”. Variety. Penske Media Corporation. 2022年3月27日閲覧。
  29. ^ THE BEATLES(ザ・ビートルズ)、最後のライヴ「ルーフトップ・コンサート」音声を新規リミックスした完全版『The Beatles: Get Back-The Rooftop Performance』全世界配信開始”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2022年1月28日). 2022年3月27日閲覧。
  30. ^ a b ザ・ビートルズ「ルーフトップ・コンサート」完全解説。独創的で伝説的なパフォーマンスの全貌”. uDiscoverMusic (2022年1月30日). 2023年9月19日閲覧。
  31. ^ Everett 1999.
  32. ^ ビートルズのドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』レストア版 5月8日にDisney+で配信開始”. amass (2024年4月17日). 2024年4月18日閲覧。
  33. ^ ビートルズのドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』の初レストア版が Disney+ で配信決定”. HYPEBEAST (2024年4月17日). 2024年4月18日閲覧。
  34. ^ PETER JACKSON TALKS THE BEATLES: GET BACK”. D23 (2021年11月23日). 2022年3月21日閲覧。
  35. ^ ザ・ビートルズ:Get Back Blu-rayコレクターズ・セット/ DVDコレクターズ・セット発売日変更に関するお詫びとお知らせ”. Disney.co.jp (2022年4月5日). 2022年5月15日閲覧。
  36. ^ 『ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート』2/9〜5日間限定、IMAX上映が決定!”. MUSIC LIFE CLUB (2022年1月31日). 2022年3月21日閲覧。
  37. ^ 満席スクリーン続出!! ビートルズ・ファンの熱い要望に応え、2月25日(金)よりIMAX『ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート』アンコール追加上映が決定!!”. MUSIC LIFE CLUB (2022年2月18日). 2022年3月21日閲覧。
  38. ^ 再追加上映が決定! 『ザ・ビートルズ Get Back : ルーフトップ・コンサート』延長上映、明日3/4(金)より全国35のIMAXシアターにて!”. MUSIC LIFE CLUB (2022年3月3日). 2022年3月21日閲覧。
  39. ^ 一部劇場で再延長上映決定! 『ザ・ビートルズ Get Back : ルーフトップ・コンサート』、3/17まで延長予定”. MUSIC LIFE CLUB (2022年3月11日). 2022年3月21日閲覧。
  40. ^ ザ・ビートルズ: Get Backウォルト・ディズニー・ジャパン、2022年7月13日。
  41. ^ “Ladies and Gentlemen: The Rutles!”. CD Review 12 (1–9): 80. (1995). https://books.google.com/books?id=Ly49AQAAIAAJ. 
  42. ^ Parra, Pimm Jal de la (2003) (英語). U2 Live: A Concert Documentary. Omnibus Press. p. 64. ISBN 978-0-7119-9198-9. https://books.google.com/books?id=CKhT12rdXAMC 
  43. ^ Manchester Piccadilly Hotel Roof – 30th January 1991”. One of the Three - The James Band Archive (1991年1月30日). 2022年2月27日閲覧。
  44. ^ Suebsaeng, Asawin (30 January, 2012). “8 Videos to Commemorate the Beatles' Final Concert, 43 Years Later”. Mother Jones. https://www.motherjones.com/mixed-media/2012/01/beatles-rooftop-concert-video 2018年10月14日閲覧。. 
  45. ^ Ebert, Roger (2009). Roger Ebert's Movie Yearbook 2010. Andrews McMeel Publishing. p. 1. ISBN 978-0-7407-9218-2. https://books.google.com/books?id=-1aM7D_ymdAC 
  46. ^ Banerjee, Subhajit (2009年1月30日). “The Beatles rooftop concert: It was 40 years ago today”. The Telegraph. 2020年11月13日閲覧。
  47. ^ Paul McCartney Stuns Manhattan With Set on Letterman's Marquee”. Rolling Stone (2009年7月16日). 2012年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月13日閲覧。
  48. ^ ポール・マッカートニー、エド・サリヴァン・シアターの屋根で行ったライヴ映像公開”. rockin'on.com. ロッキング・オン (2014年2月6日). 2020年8月30日閲覧。
  49. ^ スペシャ「MVA」大賞はカエラ、サカナ、RADWIMPSの手に”. 音楽ナタリー (2011年4月10日). 2022年3月13日閲覧。
  50. ^ 斉藤和義、CMで話題の新曲PVでTHE BEATLESへのオマージュ。”. Skream!. 激ロックエンタテインメント (2010年4月6日). 2020年11月13日閲覧。


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ルーフトップ・コンサート

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レット・イット・ビー (映画)」の記事における「ルーフトップ・コンサート」の解説

詳細は「ルーフトップ・コンサート」を参照 映画プロジェクトの元々の構想では最後にライブ・ショー1966年8月29日サンフランシスコキャンドルスティック・パーク最後ツアー終えてから初の公式なライブ・パフォーマンス)で終わるというものであった。しかしライブ方法についての意見はなかなかまとまらなかった。ポール・マッカートニービートルズ初期行ってたように小さクラブ演奏することを主張しジョン・レノンアフリカのような海外で行うことを主張したリンゴ・スターイングランドにとどまるよう要求しジョージ・ハリスンはどんなライブ・パフォーマンスにもほとんど興味を示さなかった。 結局ライブ方法アップル本社屋上において予告無しコンサートを行うことになったビートルズプレストン一緒に1969年1月30日ゲリラ的ライブ演奏行った映画屋上から大音量で鳴り響く演奏に驚くロンドン住民たちの姿も記録されている。映画駆けつけ警察官によって演奏止められコンサート終了するところで終わる。のちに「ルーフトップ・コンサート」呼ばれるこのコンサートビートルズ最後の公式なライブ・パフォーマンスとなったビートルズはルーフトップ・コンサート中に5曲演奏している。「ゲット・バック」(3回)、「ドント・レット・ミー・ダウン」(2回)、「アイヴ・ガッタ・フィーリング」(2回)、「ワン・アフター・909」と「ディグ・ア・ポニー」である。(ビートルズ短くしたゴッド・セイヴ・ザ・クイーンと短いリハーサルの「アイ・ウォント・ユー」も演奏したが、その間セカンドエンジニアのアラン・パーソンズテープ入れ替え作業をしており、この演奏映画から省かれてしまった)。 最後の曲が終わってから、マッカートニーが"Thanks Mo!"と言うのが聞こえる。これはモーリン・スターキー大きな拍手励まし送ったことに応えたのである。それからレノンがよく知られ言葉である"I'd like to say 'thank you' on behalf of the group and ourselves, and I hope we passed the audition!"で閉じた。このやりとりアルバム『レット・イット・ビー』最後に追加された。

※この「ルーフトップ・コンサート」の解説は、「レット・イット・ビー (映画)」の解説の一部です。
「ルーフトップ・コンサート」を含む「レット・イット・ビー (映画)」の記事については、「レット・イット・ビー (映画)」の概要を参照ください。

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