ヒステリシス曲線とは? わかりやすく解説

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ヒステリシス

(ヒステリシス曲線 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 14:59 UTC 版)

ヒステリシス(Hysteresis)とは、あるの状態が、現在加えられている力だけでなく、過去に加わった力に依存して変化すること。履歴現象、履歴効果とも呼ぶ。




「ヒステリシス」の続きの解説一覧

ヒステリシス曲線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/13 15:03 UTC 版)

ストナー-ヴォールファールト模型」の記事における「ヒステリシス曲線」の解説

容易化軸と磁場とのなす角度θの1つの値について、式(3)2つの解を持つ。これらの解はφでパラメトライズされた解曲線をなすが、この解曲線求めるには単にφを変えながら式(3)をhについてとけば良い曲線はφ が 0 から πまでと、π から 2πまでを動く間は連続的であり、φ = 0 と πで解はh = ±∞に対応する特異性を持つ。 磁化磁場方向成分Ms cos φであるが、曲線プロットする際には規格化されたmh = cos φを用いることが多く磁場の方も規格化されたhを用いてプロットされることが多い。図2はそのようなプロット一例である。(赤と青の)実線安定磁化方向表している。−1/2 ≤ h ≤ 1/2を満たす磁場においてこの2つ実線共存し、この磁場範囲では安定磁化方向が2方向存在することがわかる。この範囲ヒステリシス生じのである挿入図には縦軸に平行な3つの直線上でエネルギー曲線示した。これらの図の中で赤と青の点は安定磁化方向をもつ点、つまり極小点を表す。また本図において赤と青の破線縦方向破線と交わる点はエネルギー極大となる磁化方向表し2つ極小点の間のエネルギー障壁決める。 通常の磁気ヒステリシス実験では、hを大きな正の値から絶対値大きい負の値まで動かす。図の青い曲線はこの時の磁化方向変化対応する。h = 0.5達すると赤い曲線現れるが、この時点では青い線で表される磁化方向の方が磁場向きに近いためエネルギーは赤い線で表されるものより低い。hが負の値をとると今度は赤い線で表される状態の方が青い線の方よりもエネルギー低くなる。しかしエネルギー障壁存在するため直ちには赤い線の状態に飛び移ることができない磁場がh = -0.5達するとエネルギー障壁なくなりそれ以上磁場を負の方向増やすと青い曲線存在できなくなるので、赤い線の方に飛び移ることになる。この飛び移り後で磁場正方向に増やしてもh = 0.5で青い曲線飛び移るまでは磁化は赤い曲線上の値を保つ。プロットの際はヒステリシス・ループのみが表示されることが普通で、熱ゆらぎ効果考慮しない場合にはエネルギー極大値については考えないストナー-ヴォールファールト模型磁気ヒステリシスをもつモデル古典的な例である。ヒステリシス曲線は原点まわりの180°の回転に対して対称で、状態の飛び移りがh = ± hsでおこる。このhs反転磁場(switching field)として知られている。

※この「ヒステリシス曲線」の解説は、「ストナー-ヴォールファールト模型」の解説の一部です。
「ヒステリシス曲線」を含む「ストナー-ヴォールファールト模型」の記事については、「ストナー-ヴォールファールト模型」の概要を参照ください。

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