鉄損
ヒステリシス損
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/16 09:12 UTC 版)
ヒステリシス損(ひすてりしすそん)(履歴損失)は鉄心の磁区が交番磁界によって磁界の向きを変えるときの損失である。次のスタインメッツの実験式で表される。 P h = k h f B m 1.6 {\displaystyle P_{h}=k_{h}fB_{m}^{1.6}} …1 Ph: ヒステリシス損 f: 周波数 Bm: 最大磁束密度 kh: 比例定数 鉄心の最大磁束密度は次式のような関係がある。 B m = k E f A {\displaystyle B_{m}=k{\frac {E}{fA}}} …2 Bm: 最大磁束密度 f: 周波数 A: 鉄心の断面積 k: 比例定数 E: 電圧 2.の関係を1.に代入して P h = k h ′ E 1.6 f 0.6 {\displaystyle P_{h}=k_{h}'{\frac {E^{1.6}}{f^{0.6}}}} また、この損失はヒステリシス曲線で表される。環状になることからヒステリシスループとも言い、ヒステリシス損の大きさはこの輪に囲まれた部分の面積に比例する。
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