磁区とは? わかりやすく解説

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じ‐く【磁区】

読み方:じく

強磁性体内部分かれ自発磁化方向が同じで一つ小さな磁石のようになっている領域。各領域間では自発磁化方向異なり互いに打ち消し合っているが、外部から磁界をかけると全体として方向がそろい強く磁化される。


磁区

【英】:Magnetic Domain

磁気双極子集まりで、磁気モーメント一方向そろっている小さな領域強磁性体フェリ磁性体内部存在する。これらの磁性体において、もし自発磁化がすべて同じ方向揃ってしまうと、非常に高い静磁エネルギーをもった不安定状態となる。それを避けるために適当な大きさ方向持った磁区に細分化する。これを磁区構造という。この時形成された磁区は、互い磁気モーメント打ち消すか、磁気モーメント同士がつながるような構造となる。結果的に磁性体全体自発磁化低下し磁気ポテンシャルのより安定な状態となる。

磁区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/03 15:30 UTC 版)

磁区(じく、: Magnetic domain)とは、強磁性体フェリ磁性体の内部に存在する磁気双極子の集まりで、磁気モーメントが一方向にそろっている小さな領域[1]


  1. ^ 磁区”. マグネット用語集. 信越化学工業. 2018年12月24日閲覧。


「磁区」の続きの解説一覧

磁区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 15:36 UTC 版)

磁性」の記事における「磁区」の解説

強磁性物質では個々原子が持つ磁気モーメントによって、原子小さな永久磁石のような振る舞いをする。そのため、互いに磁石のように引き付けあって整列し磁気モーメント揃った区域形成する。これを磁区 (magnetic domain) と呼ぶ。磁気力顕微鏡を使うとこの微小な磁区を観察できる1つの磁区が大きくなりすぎると不安定になり、逆向き2つの磁区に分裂する。すると右図のようになり、隣接する磁区がより強固に引き付け合うことになる。 強磁性体磁場に置くと、左図のように磁区が成長して磁場方向に揃うようになる外部磁場取り除くいても、磁区の状態が元に戻らないこともある。そのため強磁性物質磁化され、永久磁石となる。 十分強力に磁化されると、1つの磁区が支配的となって飽和磁化態となる。ただし、磁化された強磁性物質熱してキュリー温度超えると、分子揺り動かされて磁区を形成できなくなり強磁性失われる

※この「磁区」の解説は、「磁性」の解説の一部です。
「磁区」を含む「磁性」の記事については、「磁性」の概要を参照ください。

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