【パルスジェットエンジン】(ぱるすじぇっとえんじん)
ジェットエンジンの一種。
導管が一本のジェット推進エンジンで吸入口近くに逆止弁があり、弁が開くと吸入空気がエンジン内部に入り、着火、燃焼する。
400~600km/h程度のスピードでの飛行に適したエンジンだが、騒音や振動が大きく、燃費も非常に悪いため、ドイツのV-1飛行爆弾に使われた程度で、現在ではほとんど使われていない。
パルスジェット
(パルスジェットエンジン から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/25 02:12 UTC 版)
パルスジェット (pulsejet / pulse jet) は、間欠燃焼型のジェットエンジンである。単純な構造のため、簡素で効率の良い熱供給源として給湯器などに応用されている。かつてはミサイルや航空機の推進装置として実用化されたこともあった。
- ^ a b 豊永肇、長谷部宏之「パルス燃焼の技術と応用」『燃料協会誌』第70巻5 |pages=404-411、1991年、doi:10.3775/jie.70.404、2023年11月25日閲覧。
- ^ a b c "PULバーナ取扱説明書" (PDF). Daigas エナジー. 2023年11月25日閲覧。
- ^ 例:業務用パルスフライヤー(東京ガスエンジニアリンクソリューションズ)
- ^ 例:業務用パルスバーナー パルスバーナー[リンク切れ](パロマ)
- 1 パルスジェットとは
- 2 パルスジェットの概要
- 3 外部リンク
パルスジェットエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 15:07 UTC 版)
「ジェットエンジン」の記事における「パルスジェットエンジン」の解説
詳細は「パルスジェット」を参照 空気取り入れ口に設けられたシャッターを高速で開閉することにより、燃焼過程と排気・吸気が交互かつ間欠的に行われる方式のエンジン。空気の圧縮には燃料の着火により生じる衝撃波の一種(爆轟波やデトネーションパルスと呼ばれる)によって発生する高圧を利用する。燃焼が間欠のため燃焼ガスに晒される部分の耐熱性が連続燃焼ガスタービンのそれより低くて済み、構造がきわめて単純なために製造コストが安く済むが、シャッターの開閉と燃料噴射・点火のタイミング制御が開発当初は課題となった。間欠吸排気に由来する独特の排気音が特徴である。エンジン全体がU字型をした、シャッター(バルブ)の無いバルブレス・パルスジェットエンジンもある。どちらも振動や騒音が大きく燃費も悪いため、圧縮機を備えたガスタービン型のジェットエンジンの登場と共に開発されることはなくなった。 採用例 第二次世界大戦時のドイツにおいて、V1飛行爆弾の推進器という実用例がある。同機では、使い捨てというミサイルの性質と、構造が簡単で安価に作れるというこのエンジンの性質、またタービン-コンプレッサー型のエンジンの開発の難しさもあり重宝された。前述のようにその後の世界では利点が薄く難点が多いため、広く実用された例はほぼ無い。 V1の模型で、尾部の上に設置されている筒状構造物がパルスジェットである。 小型パルスジェットを装着した模型飛行機
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「パルスジェットエンジン」の例文・使い方・用例・文例
- パルスジェットエンジンという内燃機関
パルスジェットエンジンと同じ種類の言葉
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